日本図書館協会選定図書
すきのかくめい
数奇の革命
利休と織部の死
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体裁四六判・250頁
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刊行年月2006年01月
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ISBN4784212833
内容
桃山時代の茶の湯・数奇の茶は、「茶の湯に習いはない」をキーワードに、あるときは権力と結び、またあるときは権力に抗しながら、当時の生活と文化を短期間に急激に変化させた文化革命とも呼べる変革をになった。千利休と古田織部の死に焦点を当て、今に続く日本文化の成り立ちに決定的な影響を与えた数奇の茶の実像を明らかにする。
第5回(1996年)紫式部市民文化賞受賞作。
目次
プロローグ
1数奇と風狂のはざまで
利休が説く茶の湯の極意
人と違え、自分と違えて
宗及一世一代の茶
利休の手前
新しさと流行
数奇の世界
心を師として
堺に始まった数奇の茶
和歌に数奇を悟る
しきたりを破る
貴賤平等、人は平等
市中の山居
茶道具の一新
わび数奇に傾斜
2時の流れ
数奇の茶と権力の出会い
密室の効用
名物狩り
名物茶器の争奪
茶の湯の許可制
領地よりも名物茶器
茶の湯におぼれて
茶器高騰、贋作横行
3数奇が走る
信長から秀吉へ
わび数奇へ
わび数奇流行
数奇の建築
利休の珠光発掘
唐物の排除
数奇と器量
禅の借用
なぜ、禅か。
文章作法の変革
中世の終焉
4禅のくびきを脱して
武家進出、町衆後退
器量か、道理か
近世茶の湯へ
武家好み
草庵から書院へ
数奇屋風書院造
書院の茶
数奇の美
景六分に用四分
桃山茶陶
南蛮料理の伝来
会席料理のコース化
民衆の食べ物
抹茶の色も緑に
吸い茶の流行
ふくさとミサ
5数奇の鎧
前野家文書「武功夜話」
大徳寺三門の利休木像
関係者に咎めなし
革命の建築
茶の湯と数奇屋平面
民衆文化のシステム化
同志から一転、敵へ
処罰は利休ひとり
織部の死
家康と織部の道理
6数奇の落日
光悦と宗逹
鷹ケ峰の光悦村
遠州ときれいさび
数奇屋風書院造
秀忠の脅し
数奇の造形の浸透
公家社会の茶の湯
正座の出現
小袖からきものへ
終わりのは始まり
習いの復活
わびの新解釈
文化革命の遺産
禅で茶の湯を説く
儒学が説く茶の湯
利休へ帰れ
利休が復活した時代
道を極める
数奇の茶の変質
歴史の闇の中に
あとがき
紹介媒体
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京都新聞 朝刊 京都面
2006年3月4日
「京滋の出版」欄
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読売新聞 朝刊 読書面
2006年3月12日
白幡洋三郎
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京都新聞 朝刊 読書面 他地方新聞(共同通信配信)
2006年3月12日
陶智子
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公明新聞
2006年5月1日
火坂雅志
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河北新報朝刊
2006年5月8日
「河北春秋」欄