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室町幕府管領施行システムの研究

亀田俊和 著

  • 体裁
    A5判上製・544頁
  • 刊行年月
    2013年03月
  • ISBN
    978-4-7842-1675-8 C3021

著者・編者略歴

かめだ・としたか…1973年秋田県生.京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学,京都大学博士(文学),日本学術振興会特別研究員を経て,現在 京都大学文学部非常勤講師,兵庫大学兼任教育職員.

内容

本書は、応仁・文明の大乱以前の室町幕府における根幹の制度であり、将軍の主従制的支配権を強化・促進し、全国の武士・寺社本所に権益を与えることによって政権基盤の強化に大きな貢献を果たしたと評価できる管領施行システムの沿革と意義を分析・解明する。

目次

序 章 室町幕府訴訟制度史研究の現状と課題――南北朝期~室町期を中心として


第一部 鎌倉幕府・建武政権の施行システム

第一章 鎌倉幕府下文・下知状施行状の基礎的研究
第二章 鎮西探題下知状執行命令の形成と展開
第三章 建武政権雑訴決断所施行牒の研究――綸旨施行命令を中心として
第四章 陸奥将軍府恩賞充行制度の研究


第二部 室町幕府管領施行システムの形成

第一章 室町幕府執事施行状の形成――下文施行命令を中心として
第二章 観応の擾乱以降の下文施行状の展開
第三章 南北朝期室町幕府仁政方の研究


第三部 室町幕府地方統治機関の施行システム

第一章 鎌倉府施行状の形成と展開
第二章 南北朝前期九州地方の恩賞充行――施行体制の研究
第三章 南北朝期奥州探題の恩賞充行制度の研究


第四部 室町幕府管領施行システムの展開

第一章 室町幕府安堵施行状の形成と展開
第二章 寄進状施行状の施行文言の分化に関する一考察
第三章 室町幕府管領施行状の展開――段銭免除・守護使不入化命令を中心として


終 章 本書の研究成果の概要


成稿一覧
あとがき
索引

紹介媒体

  • 『ヒストリア』244号

    2014年6月

    呉座勇一

    書評

  • 『日本歴史』798号

    2014年11月1日

    岩元修一(宇部工業高等専門学校教授)

    書評と紹介

  • 『法制史研究』64号

    2015年3月30日

    神野潔

    書評

  • 『史学雑誌』124編12号

    2015年12月20日

    花田卓司

    書評

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