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三代 宮永東山展
ぎゃらりぃ思文閣
ごあいさつ
70歳代最後の年に久し振りにぎゃらりぃ思文閣で作品を陳べるのも、なにかの縁だと感じます。
私が終生親炙を浴びた堀内正和先生の語られておられた中に「ものをつくるとは自分の好きなものをはっきりとさせて、創る行為や、考える時間を面白く楽しく費やすことだよ」と、言われたことがあります。この一言は、今も、私の大事な糧となって創作の柱になっています。陳べました作品の中から制作時の楽しさや喜びの想いが一片でもくみ取っていただければと思います。
宮永東山
作家プロフィール
- 1935年(昭和10年)
二代東山の息子として京都に生まれる。本名理吉。
- 1958年(昭和33年)
京都市立美術大学彫刻科卒業。
同大学専攻科に進む。辻晉堂、堀内正和らに学ぶ。
土による彫刻を志向。
専攻科在学中に行動美術協会展彫刻部新人賞、奨励賞を受賞。
1962年に会員となり69年まで所属。
- 1960年(昭和35年)
専攻科中退。渡米。
メキシコからニューヨークに入り、翌年アート・スチューデント・リーグで学ぶ。
- 1964年(昭和39年)
国立近代美術館京都分館「現代美術の動向」展に出品。
この時初めて磁器を素材とした作品を発表。
- 1965年(昭和40年)
陶芸作品による最初の個展を東京ニューセンターで開催。
- 1970年(昭和45年)
走泥社同人となる。
アメリカ・スクリップス大学ギャラリー「6人の若い日本人陶芸家」展に出品。
京都国立近代美術館「現代の陶芸:ヨーロッパと日本」展に出品。
- 1979年(昭和54年)
アメリカ・デンバー美術館「今日の日本陶芸」展出品。
- 1991年(平成3年)
作品集『やきもの:宮永理吉の世界』を刊行。
- 1995年(平成7年)
第13回日本陶芸展推薦作家として出品。以後も出品。
和歌山大学教授となる。
イギリスのビクトリア・アンド・アルバート美術館での「ジャパニーズ・スタジオ・クラフツ」展に出品。
- 1998年(平成10年)
京都府文化功労章を受賞。
- 1999年(平成11年)
三代宮永東山を襲名。
京都文化博物館に於いて襲名記念「東山三代展」を開催。
- 2000年(平成12年)
東京国立近代美術館「うつわをみる」に出品。
- 2001年(平成13年)
京都、東京国立近代美術館「京都の工芸―1945-2000」に出品。
- 2004年(平成16年)
個展、ぎゃらりぃ思文閣、ギャラリーなかむら。
- 2008年(平成20年)
3月京都市芸術功労賞を受賞。
- 2015年(平成27年)
1月ぎゃらりぃ思文閣にて、2度目の個展を開催する。
主たるコレクション
東京国立近代美術館 京都国立近代美術館 国際交流基金 京都府立総合資料館 和歌山県立近代美術館 滋賀県立陶芸の森陶芸館 広島県立美術館 京都市立美術館 大阪市立東洋陶磁美術館 呉市立美術館 高松市立美術館
ビクトリア&アルバート美術館(イギリス) アリアナ美術館(スイス) オロット美術館(スペイン) パリ装飾芸術美術館(フランス)
エバーソン美術館(アメリカ) スクリップス大学(アメリカ) カンタベリー美術館(ニュージーランド) ニューキャッスル美術館(オーストラリア) ニューサウスウェールズ美術館(オーストラリア)