このたび思文閣では、戦後日本の書芸術の景色を変え、現代美術史に大きな足跡を残した作家、森田子龍に焦点を当てた展覧会、「墨人 森田子龍」を開催します。
1950年代初頭に起こった伝統芸術「書」をめぐる前衛運動は、欧米の抽象絵画と交錯し、東洋と西洋が交わる国際美術の動向として広がっていきます。その立役者となったのが、造形芸術としての「書」を世界に知らしめた森田子龍でした。
本展覧会では、国際的にも活発に活動を繰り広げた1960年代の作品を中心に、最初期の40年代から最晩年の90年代に至る森田子龍の「書」表現の軌跡をご紹介します。
ぜひご高覧賜りますようお願い申し上げます。