Art Fair Tokyo 2025

  • Art Fair Tokyo 2025

「アール・ブリュット(art brut)」という言葉を耳にしたことがありますか。
それは1940年代にフランスの画家ジャン・デュビュッフェによって提唱された、美術史的文脈とは根本的に異なる作り手によって生み出された「生(なま)」の芸術を意味する概念です。日本では、障がいのある作家の芸術として括られることが多く、ときに様々な議論がなされてきました。
 
つくることと生きることが一体となった彼らの生み出す作品は、アール・ブリュットという既存の枠組みを軽々と飛び越えて、強い輝きを放ちます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
 
 
出展作家:岡﨑莉望、吉川秀昭、井村ももか、草間彌生、山下清

特別寄稿文:「岡﨑莉望の作品から聴こえてくる音」
保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター・館長)
 
岡﨑の作品を誰かになぞらえるのであれば、むしろ、線という造形的特質から離れて、生命性や時間に満ちた空間を感じさせる非対象的なイメージということで考えるべきなのだろう。つまりは、ワシリー・カンディンスキーである。カンディンスキーの作品に「宇宙の響き(Sounding Cosmos)」を看取したのは美術史家のシクステン・リングボムだが、そのように形容できる響きはまた、岡﨑の作品からも聴こえてくるのではないだろうか。しかもその響きを岡﨑は、シンフォニーでもなければコンチェルトでもなく、ただただ、ひとつの楽器=ペンと一枚の紙だけで生み出すのである。(一部抜粋)

東京国際フォーラム ホールE <Google Maps>

2025.03.06(木)2025.03.09(日)

※6日は招待制です
※ご入場にはオンラインでのチケット購入が必要です。
11:00 – 19:00(最終日は17:00まで)
Booth: S026