会期中無休
作家在廊日:5月13日(土)・14日(日)
OPEN 10:00 — CLOSE 18:00
OPEN 10:00 — CLOSE 18:00
幼い頃から鉱物の結晶に惹かれていた小川は、その美しさのなかに「かたちはすでに在る」という考え方を見いだし、陶土と釉薬の原型的な魅力を引き出すことによって、作為と無作為の境界を次々と飛び越えてきました。作品にはどれも、小川の独創性をより強固なものとしたアフリカ滞在の経験が息づき、そこに宿る原始の力は観る者を圧倒します。
改装した京都本社のスペースに合わせ、今回は大振りな作品を多数展観いたします。
白い陶土の塊から形をとらえ、透明なガラス釉と融合させることによって作り出された「月のかけら」は、採掘された鉱石のような大地の野性を思わせる一方で、宇宙的な幻想世界へと誘います。
また、大きな亀裂によって切断された“うつわ”の中に釉薬がきらめく「燦釉破盤」は、大胆さのなかにも洗練された美が輝き、私たちを魅了してやみません。
小品としては、小川の作品に特徴的な金彩や白金彩を施したもののほか、マットな黒、たっぷりとした白、辰砂や青の個性豊かな花入、鉢、茶碗、盃が揃います。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
1946 札幌市に生まれる
1969 東京藝術大学工芸科卒業
1969―71 パリ工芸学校で研修生として陶芸を学ぶ
1972―75 西アフリカ各地で陶芸を学ぶ。
受賞
1992 タカシマヤ文化基金新鋭作家奨励賞受賞
2001 日本陶磁協会賞受賞
2008 第58回芸術選奨文部科学大臣賞受賞
2010「 第3回智美術館大賞 現代の茶―造形の自由」優秀賞受賞 菊池寛実記念 智美術館
主な収蔵先
東京国立近代美術館、神奈川県立近代美術館、岐阜県現代陶芸美術館
豊田市美術館、高松市美術館、東京オペラシティアートギャラリー
サントリー美術館、菊池寛実記念 智美術館、草月美術館
西オーストラリア美術館、ブルックリン美術館、メトロポリタン美術館
ミネアポリス美術館、ボルチモア美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館
イェール大学美術館、スミスカレッジ美術館、サミュエルP.ハーン美術館
ギッター・コレクション