TEFAF Maastricht 2023

  • TEFAF Maastricht 2023

思文閣は TEFAF Maastricht 2023 に出展いたします。
 
 
NIHONGAは語る。私達の根源にあることを。
 
自他を分断し、真か偽かを追い求める排中律、そして二元論的思考は、人間社会を加速度的に発展させてきました。しかし、同時にその判断軸から外れたものを排除し続け、様々な問題を孕み、まさに臨界点に達しようとしています。
日本画の根源は、和の美。「和」は、和=倭(日本の古称)であるように、まさに日本の国体を示す一字(7世紀 聖徳太子による日本初の憲法は「以和爲貴」から始まる)。異質なものを取り込み、血肉とし、新たな力とする和の思想。それは、しばしば日本語/日本画の特殊性が、主格の不在として語られるように、人間の理屈を遥かに超えた自然、すなわち八百万の神と共に生き、ある種の不条理や移ろいを受け入れながら、自分もまたその一部であるという主客合一の概念であり、万世一系の歴史を紡いできた私達の遺伝子に深く刻み込まれています。
 
絵の具は悠久の時を経た鉱石や貝殻、キャンバスは紙や絹。
素材に一切の人工物を用いず、花鳥風月や山水、光や影に至るまで万物に神性を見出し、絵筆に写すことで生まれてきた日本画。
それは、連綿と受け継がれた日本の魂と思想が昇華された美といえましょう。
 
世界にあふれる閉塞感、危機感、そして焦燥感。新たな道が模索される今、
自然の循環と輪廻の合間で生きる、人間らしさとは何か。
生命の本質に思いを巡らせ、「NIHONGA」がその根本を問いかける機会となれば幸いです。
 
 
TEFAF Maastricht 2023
2023年3月11日(土)― 3月19日(日)
MECC Maastricht <Google Maps>
Stand 191