会期中無休
作家在廊日:11月3日(金・祝)―5日(日)
OPEN 10:00 — CLOSE 18:00
秋の空は青く澄みわたり
山は色鮮かに紅葉する。
光は優しい影を作り、
風は少し冷たく、頬を撫でて行く。
草むらでは、日暮れを前に
虫が静かに歌いだす。
やがて、月夜に鹿の声が響き、
星は光り輝く。
あの星は兎の跳ね上げた泥なのか。
植松永次
この度、思文閣では初めてとなる植松永次の個展を開催いたします。
神戸に生まれ、1982年より伊賀丸柱に住まいと工房を移した植松は、常に土と火に向き合いながら作品を制作してきました。
今回の展示では、跳ね上がった泥がそのまま立体となったような壁面のインスタレーションの他、泥漿を薄く広げて作った大盤、土の持ち味を感じさせるミニマルな造形のオブジェに加え、用の美として使える徳利や皿をご覧いただきます。
皆様のお越しをお待ちしております。
思文閣
1972年 土の質を確かめる事からレリーフを創り、
その後東京で焼物の仕事を始める。
1975年 信楽に入り製陶工場勤務の傍ら自らの制作を続ける。
1982年 伊賀市丸柱に住居と仕事場を移し、薪と灯油併用の窯を築き
野焼きも含め作品の巾は広がる。
1996年 滋賀県立陶芸の森に招待され制作。
1980年代より個展・グループ展多数。