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内容

京都女子大学、龍谷大学で教鞭をとり、物語文学・和歌文学・仏教文学の国語的研究・指導に励んだ氏の遺稿のうち、源氏物語の表現と語法の論考12篇、和歌”元輔集・紫式部集”に関する論考4篇、仏教文学、主として和讃に関する論考8篇を収める。付・中川浩文略歴・著作目録

目次

第1章 源氏物語の表現と語法の論考
 源氏物語の助詞接続計数表
 源氏物語の「おほかり」の語法-対話・地の文を中心に-
 源氏物語の助詞「だに」に就いて
 源氏物語における「しめやか」の位置
 源氏物語における法文偈頌-仏教考察の緒として-
 源氏物語の疑問表現-主として地の文におけるその表現意識-
 源氏物語の創作意図についての解説
 源氏物語の推量の表現における「めり」-地の文におけるその表現意識-
 源氏物語の「すずし」などについて-その意味の推移と表現における把握-
 源氏物語における宿世の因縁の表現のあり方-「宿世」を中心に「さきの世」「契り」 にふれて-
 宇津保物語における会話の文の性格
 中古の文芸作品における形容詞-「その一の一」語彙篇-

第2章 和歌元輔集・紫式部集に関する論考
 このしたならでゆくこゝろかは-中古私家集用語考として-
 元輔集の歌の撰定その他-西本願寺本元輔集について・一
 紫式部集における恋の歌の姿勢
 
第3章 仏教文学、主として和讃に関する論考
 三帖和讃における「しむ」の用法
 三帖和讃の国語研究資料「和讃出葉」について
 三帖和讃における「に帰命」「を帰命」の解明
 国語研究資料『和讃出葉』翻刻・各論(一)
 「讃阿弥陀仏偈和讃」表現考
 三帖和讃における訓注-その国語学よりの検討-
 「歎異抄」国語注釈の一例
 三帖和讃における左注について-古字書との関係を主として-

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