内容

『南北朝史論』によって南北朝史家としての地位を不動のものにした著者の永年の業績を新たな加筆・訂正を補って集大成。古文書・古記録を通して実証につらぬかれた歴史眼がすみずみまで窺える。第4巻「證註椿葉記」や第7巻「風塵録」は貴重な史料の紹介・翻刻である。

目次

第一章 古文書概説
 中世の古文書
 神社関係の古文書覚書
 文献学講義教材三種
 猿投神社宝物総合調査概要

第二章 古文書の伝来と研究
 中務位記と治部省牒
 藤原行成筆和歌序臨写の出現
 三河中條氏及び中條氏文書の研究
 相楽家蔵結城文書の概要及び解説
 広福・大乗両寺に於ける曹洞宗伝法文書
 孝明天皇の攘夷御祈願文書

第三章 出雲に於ける古文書
 出雲古文書の採訪調査
 島根県下の古文書調査概要
 出雲意宇川流域の古文書
 出雲国造北島家文書概説
 神魂神社に於ける古柱銘と古文書
 美保神社所蔵手鑑解説

第四章 古文書調査研究余録
 忽那文書後醍醐天皇綸旨成巻記
 結城神社文書成巻由来記
 色川郷文書調査覚書
 高僧墨蹟解説
 伊藤博文自筆書翰解説
 右田重信氏所蔵紺紙金字経
 古書巻の真偽鑑定
 島根における神道古文献と民俗


原稿著作一覧
あとがき

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