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内容

日本の風土と文化のなかで重要な役割を果たしてきた和紙はどのように使われ、何が遺されてきたのか。歴史上で名を残した人々とその活躍した舞台の遺蹟(飛鳥・奈良・京都の周辺60余箇所)を訪ね、和紙をめぐる文化的・歴史的足跡をわかりやすい文体で語った好書。写真多数収録。

目次

序章 和紙文化の流れを訪ねて

第一章 飛鳥・奈良京
 筒城の宮跡(紙漉き事始め)
 普賢寺と寿宝寺(古人の足音)
 大和の古道(紙の道)
 飛鳥の里(和紙文化の源)
 斑鳩の里(聖徳太子と紙)
 中宮寺(乾漆造り)
 竜田川(色彩感覚の伝統)
 大津京跡(壬申の乱前後)
 川原寺跡(集団写経の始まり)
 平城京跡(天平の紙)
 東大寺(正倉院の宝物)
 二月堂(焼経と造花)
 興福寺(印刷への道)
 佐保路の寺々(貴族の足跡)
 恭仁京跡(聖武帝・光明后と紙)
 保良宮跡(百万塔陀羅尼の刊行)
 高麗寺跡周辺(南山城の遺跡)
 蟹満寺・神童寺周辺(古代の開拓者)

第二章 平安京
 山城の夜明け(紙戸の集落)
 松尾大社(渡来の人々)
 長岡京跡(漆紙文書)
 乙訓寺(万葉集の出現)
 平野神社と紙屋川(紙屋紙)
 大原野神社の花の寺(西山の遺跡)
 東寺(空海の手紙)
 高野山(白川法皇と高野紙)
 上賀茂神社(お祓いの紙)
 十輪寺(業平と紙)
 仁和寺(冊子本の渡来)
 今熊野鳥戸野陵(清少納言と紙)
 石山寺(紫式部と紙)
 小倉山周辺(百人一首)
 上品蓮台寺(絵巻物の初め)
 欣浄寺(張り文の像)
 六波羅蜜寺(漉き返し経)
 鞍馬寺(経塚遺経)
 白川金色院跡(大般若経の蔵)
 浄瑠璃時(印仏と摺仏)
 鳥羽離宮跡(王朝の料紙)
 法金剛院(蓮の散華)
 寂光院(張り子像)
 粟生光明寺と源空寺(法然上人の像)
 宝慈院と宝鏡寺(紙座と紙人形)
 金閣寺(箔打紙)
 退蔵院(粘液の悟り)
 一休寺酬恩庵(水墨画の世界)
 妙法院(羊皮紙)
 円徳院(異色の襖絵)
 智積院(障壁画)
 鷹ガ峯(光悦本)
 東福寺(石だたみ模様)
 龍安寺(縞模様)
 善峰寺(おふだの信仰)
 万福寺(一切経の刊行)
 誓願寺(扇)
 妙喜庵(団扇)
 幻住庵(芭蕉と紙)
 近松寺(浄瑠璃の紙)
 秋元神社(灯籠と紙)
 勧修寺(すいれんの連想)
 梅宮大社(洋紙の登場)


あとがき
索引(地名/人名/書名/その他)

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