内容

戦後、真宗研究は、宗派的立場にとどまらず、政治・社会・経済などの広い視野に立ち、かつ民俗学・考古学・地理学などの諸科学を導入した総合的研究が推進された。そのなかで著者は数多くの新知見を学界に呈示し、その中心的役割をはたした。n本集は氏の論文を五分野全七巻に収め、各巻に解説を付した。第七巻には略年譜・主要著者目録を付す。n

目次

親鸞聖人伝素描
親鸞の生涯
親鸞の歩んだ道
吉水時代の親鸞
旅の親鸞
親鸞聖人関東教化の一齣
親鸞の帰洛
帰洛後の親鸞聖人
晩年の親鸞
親鸞晩年の一側面-恵信尼帰越の年時-


日野誕生院附、三室戸
親鸞の吉水入室の記事について-恵信尼の書状に見える-親鸞の結婚と子女の順位
親鸞の立場と『教行信証』の撰述
 付載『教行信証』撰述の時期について
『教行信証』に現れた元仁元年の年紀について
親鸞の神祇批判
親鸞聖人の聖徳太子讚仰
伝教大師と親鸞聖人
愚者の系譜
愚禿の名告と伝統


「いまこせんのはゝ」に就いての疑義
「いまこせんのはゝ」に就いての疑義再論
「いまこせんのはゝ」私見
恵信尼文書
恵信尼と自筆文書
親鸞聖人の筆蹟点描
親鸞聖人年譜

解説(千葉乗隆)

紹介媒体

  • 日本史研究378号

    1994年2月

    平 雅行

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