第44回毎日出版文化賞受賞
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内容

あらゆる芸術は時代の衣裳をまとう。なかでも美術というジャンルは、その作品を生み出した時代を最も明瞭な形で物語る。古代から現代(昭和初年)までの京都の美術の歩みをたどる本書は、単なる“美術史”に留まらず、京都文化の地方への波及にも言及し、ユニークな視座から日本史を照射した好著である。

目次

1平安新京の美術
 山背国の古寺
 造都と造寺
 王朝の生活と倭絵
 末法到来

2中世芸術の形成
 院政文化
 絵巻物とその環境
 平泉と厳島
 芸術の新風

3花の御所と町衆の美術
 北山と東山の文化
 美術工芸の都

4桃山の開花
 覇者の寺と城
 金碧の絵画

5近世芸術の展開
 山荘の文化
 初期京焼と京狩野
 元禄町人の美術

6「京派」の成立と展開
 平安の画格
 東山の書画会
 京焼の新生
 浮世絵と銅版画

7近代京都の美術
 維新期の画家たち
 日本最初の京都府画学校
 関西美術院と絵画専門学校
 国画創作協会と家塾
 工芸運動と昭和の京都画壇


口絵解説
あとがき
索引  

紹介媒体

  • 「週刊読書人」

    1993年1月

    著者

    「私の新刊」欄

  • 「朝日新聞」朝刊

    1992年12月10日

    「本棚」欄

  • 『本の雑誌』No.405

    2017年3月

    記事「読む京都」

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