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コウチケンノキョウイクシ
高知県の教育史
都道府県教育史シリーズ16
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体裁46判・390頁
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刊行年月1990年12月
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ISBN4784206280
内容
※各地域の特色ある教育・文化を紹介し、寺子屋・郷学校・私塾・藩校などの教育施設のほか、広く社会・宗教・産業教育などにもふれ、古代から明治前期までを扱う。n※各地域の教育・文化に貢献した人物をとりあげ、教育的事跡を紹介。n※付録として教育史年表・参考文献・地図などを収録。n
目次
第一章 古代・中世の文化と教育
(一)土佐の原始文化
(二)古代の文化と教育
古墳文化/古代の環境/律令時代初期の教育/白鳳・奈良時代の寺院と教化活動/空海と教化/紀貫之と『土佐日記』/流人と文化
(三)中世の文化と教育
中世の環境/配流の人たち/法然上人/吸江文化/津野文化/大平氏の文化/一条文化/吉良文化と南学の発祥/岡豊文化
第二章 近世前期の文化と教育
(一)近世前期の環境
山内一豊の入国/家臣団の構成/二代藩主忠義と野中兼山の政治/寛文の改替/天和改革と元禄の政治/宝永から享保期の藩政
(二)近世前期の学問と教育
南学の勃興/南学の四散/堀川学派緒方宗哲の招聘/谷泰山と南学の復興/谷泰山門下の人たち/民衆の教育
第三章 近世後期の文化と教育
(一)近世後期の環境
専売制の実施と天明の改革/文化・文政時代の動向/天保の改革/庄屋同盟と新勢力の台頭/安政の改革/大政奉還から廃藩へ
(二)藩校と教育機関
教授館の創設と内容/致道館の設立と内容/沢流館と医学教育/藩関係教育機関と郷学
(三)南学の普及と史学
南学徒たち/史学の発展
(四)国学の研究と大成
国学の人びと/今村楽/鹿持雅澄
(五)自然科学と芸術
自然科学的思考と技術/暦学者・機巧家たち/芸術の発展/小龍・龍馬・半平太
(六)私塾・寺子屋の普及と庶民教育
私塾・寺子屋の普及/私塾の人びとと教育の実際/寺子屋教育の実際
第四章 高知県の誕生と近代学校居生野展開
(一)近代の環境
明治前期と自由民権運動/市制・町村制実施と明治後期/大正から昭和初期の動向
(二)高知県における近代学校教育の成立
「学制」の実施と近代学校の誕生/陶冶学校の創設と教員養成/明治十年代における高知県の教育状況
(三)自由民権期における政治と教育
立志社と立志学舎の教育/政談演説会における教育問題と夜学/高知共立学校の成立と民権派の「自由教育」論
(四)明治公教育体制の確立とその後の展開
森文政期以降の高知県の教育/師範学校の整備拡張とヘルバルト主義の展開
(五)高知の教育-近代から現代へ-
西山庸平と「新教育」運動/生活綴方教育運動の源流
あとがき
付録
高知県教育史年表
寺子屋・私塾一覧
高知県小学校表(明治8年)
参考文献
索引(人名・事項)
土佐藩寺子屋・私塾分布図(折り込み)
高知県小学校分布図(明治8年、折り込み)