内容

幕藩支配体制のもと、近世の知識人たちは世の中をどのようにながめていたのか一一代表的な儒学者たちの思想をさまざまな角度から検討し、近世社会の思潮を明らかにするとともに、そこに開花した文化の中に見られる諸思想をとりあげる。詳細な註による史料の出典や関係論文の紹介は、研究者の便を十分に考慮したものとなっている。

目次

Ⅰ 近世日本の政治・社会観
第1章 近世人の政治・社会観
第2章 幕藩制下の天皇と幕府
第3章 身分制思想と貴賤浄穢観
第4章 近世人における生と死
第5章 近世日本の朝鮮観

Ⅱ 儒教思想と幕藩体制
第1章 封建論理と儒教思想
第2章 仁政思想と幕藩体制
第3章 儒教の風俗革新論
第4章 儒学における寛政・化政
第5章 文明開化期の伝統主義者

Ⅲ 近世後期の民衆文化
第1章 化政文化論
第2章 教化・教育・民衆運動

Ⅳ 近世文化の諸思想
第1章 家元制度の思想的背景
第2章 元禄の芸能思想
第3章 「いけばな」の思想
第4章 近世絵画論の展開

紹介媒体

  • 京都新聞

    1991年3月18日

  • 週刊読書人

    1991年4月29日

    森谷剋久

  • このエントリーをはてなブックマークに追加