カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

内容

『日本書紀』に記されている「大化改新」像に間題はないのか-『書紀』編者の史観と構成による「大化改新」に疑念を抱いてきた著者の20年間にわたる模索と検証の成果を集成。上巻では、舒明天皇即位の紛争事件、上宮王家滅亡事件、蘇我本宗家滅亡事件を検証し、下巻には「大化」期の政治過程、「大化改新」と律令制、「大化改新」論覚書などを収める。

目次

第1章 「大化」期の政治過程
 第1節 いわゆる、難波遷都について
 第2節 いわゆる、古人王子「謀反」事件について
 第3節 いわゆる、大化の東国「国司」について
           -その任務と業績再審査の意義-
 第4節 いわゆる、「改新」詔の「畿内」について
 第5節 いわゆる、中大兄献上の「入部」について
 第6節 いわゆる、大化2年8月癸酉の詔について
 第7節 いわゆる、大臣蘇我倉山田石川臣麻呂滅亡事件について

第2章 「大化改新」と律令制
 第1節 「大化改新」から壬申の乱へ
 第2節 7世紀の人民とミヤケの廃止
 第3節 「大化改新」像の起点-「乙巳年功」をめぐって-

付 章
 第1節 「大化改新」論覚書-石母田正『日本の古代国家』を読んで-
 第2節 「大化改新」否定論の現状と課題-1978年の時点で-
 第3節 大化改新は存在したのか
 第4節 「大化改新」の虚像と実像

  あとがき
  索引

  • このエントリーをはてなブックマークに追加