日本図書館協会選定図書

内容

日本の中国侵略戦争時、軍部への反発から書いたという論文から生まれた『鉄砲伝来記』(1939)以来半世紀、日本史家としての関心から鉄砲に取り組んできた著者の総決算ともいえる力作。

目次

歴史を変えた鉄砲の伝来
(鉄砲伝来/新鋭火器「種子島銃」と中国の原始的手銃/鉄砲の急速なる普及と、その日本史上にはたした役割)

種子島銃製造法の伝播
(種子島銃の製造法/各地における鉄砲製造業のおこりと盛衰/日本人、ヨーロッパ式製銃法を中国に伝える)

鉄砲の起源に関する諸問題
(有馬成甫博士の金属製管形火器明初起源説の批判/ニーダム博士の「中国金属製管形火器」一二九〇年初見説の批判)

秀吉の朝鮮侵略・維新内乱と鉄砲
(豊臣秀吉の朝鮮侵略における火縄銃の役割/維新内乱における輸入洋式小銃の役割)

二人の特異な砲術家
(稲富一夢と細川ガラシア/佐藤信淵の狡詐)

付録
(『鉄砲記』文之・原文・読み下し/『諸国新旧発見記』抄・ガルヴァン/『日本教会史』抄・ロドリーゲス/『遍歴記』抄・ピント)

索引

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