刊行してかなりの年数が経つため、外函等に若干のシミがございます。予めご了承ください。
サコクジダイナガサキボウエキシノケンキュウ
鎖国時代長崎貿易史の研究
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体裁A5判・664頁
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刊行年月1992年03月
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ISBN4784207066
内容
寛永鎖国の成立期から江戸時代中期の正徳新例に至るまで、幕府の貿易政策を徹底追究。長崎貿易史において重要課題である糸割符仕法・相対売買法・貨物仕法・制定高制度・銅代物替貿易・長崎会所貿易・宝永新例・正徳新例の展開を数量的考察とともに実証的に体系づけ、随所に新見解を示す。基礎的史料を豊富に取り込んだ手堅い研究の成果である。
目次
第1章 鎖国化における長崎奉行の貿易支配
第1節 鎖国令に見える長崎奉行の貿易関係職務
第2節 長崎奉行の貿易支配の具体例
第2章 糸割符仕法の展開
第1節 糸割符仕法の概要と問題の所在
第2節 糸割符仕法による輸入方法
第3節 糸割符増銀に関する試算
第4節 明暦元年の糸割符仕法の廃止
第5節 糸割符廃止の要因
第3章 相対売買法の展開
第1節 相対売買法の概要
第2節 貿易額と銀輸出の増大
第3節 相対売買期の輸出入統制
第4章 貨物市法の展開
第1節 貨物市法制定の前提
第2節 貨物市法の成立とその方法
第3節 貨物市法の手順について
第4節 貨物市法商人の規模と地域分布
第5節 貨物市法増銀について
第6節 貨物市法による貿易統制の効果
第7節 貨物市法の廃止
第8節 貨物市法の特色
第5章 御定高制度の制定と実施
第1節 御定高の制定
第2節 御定高の生糸輸入額等に関する規定
第3節 御定高の数量的根拠について
第4節 御定高制度の実施状況
第6章 銅代物替貿易の設定
第1節 銅代物替貿易の創始
第2節 元禄8・9・10年の銅代物替貿易
第7章 長崎会所貿易の成立
第1節 長崎会所の設立
第2節 長崎会所の活動開始の時期
第3節 元禄10年の貿易改革と長崎会所の設置
第4節 長崎運上金制度の制定
第5節 大坂銅座の設置
第8章 宝永期における貿易政策の展開
第1節 「白石上書」について
第2節 宝永期の貿易事情と「白石上書」
第3節 所謂「宝永新例」について
第4節 「宝永新例」に対する長崎奉行の答申
第9章 正徳新例の成立
第1節 正徳新例の成立過程
第2節 正徳新例の規定内容
第3節 正徳新例による長崎貿易の体制
第4節 正徳新例の特質と意義
あとがき
索引