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内容

古記録と日記文学は同じ日記とはいえ、まったく異なる分野であり、従来の研究は古記録を歴史学、「かな」の日記を国文学の分野で扱ってきたが、本書においては日記という大きな見地から平安朝の古記録と日記文学の本質を明らかにすることを主眼としている。挿入図版60余点。

目次

Ⅲ 古記録とかな日記(2)
3 かなの日記
 土佐日記 松井健児
 紫式部日記 飯沼清子
 かげろふ日記 川村佐和
 讃岐典侍日記 高田祐彦
 更級日記 花井滋春
 枕草子 中島和歌子
4 日記と和歌
 古記録と和歌 片山剛
 『讃岐典侍日記』の和歌的言辞 植村真知子
 『小右記』における和歌 福嶋昭治
5 邸宅と日記
 一条院 加納重文
 土御門殿 朧谷寿
 朱雀院 野村倫子
 冷泉院 北村尚子
 
Ⅳ 日記とその周辺
1 日記と源氏物語
 物語の内なる表現史 高橋亨
2 日記と説話
 「日記の家」と説話作家 松園斉
3 日記と信仰
 延長の例、不吉なり 竹居明男
4 平安時代の官職と日記
 官僚制度史料としての古記録 上杉和彦
 『小右記』に見える大臣闕員騒動 倉本一宏
 受領と日記 佐々木恵介
5 日記と歴史物語
 歴史物語の原史料 山中裕
 『栄花物語』と日記 池田尚隆
 『大鏡』と日記 福長進
6 日記と編纂物
 日記の部類記 所功
7 日記と漢文学
 『権記』を中心に 藤原克己
 漢文日記の漢語系語彙-「古体」「見證」「顕證」- 増田繁夫

参考文献
索引(事項・書名・人名)
執筆者一覧

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