内容

地域史・技術史・流通史に先駆的な業績を残した著者が「地域史をどう書くかということではなくて地域社会の中から歴史をどう描くか」を課題として、中世後期の地域社会における民衆生活の全体像を、支配関係・村落共同体・差別構造・技術・信仰などから重層的に明かそうとした珠玉の論集。

目次

第一編 中世における地域

Ⅰ和泉国とその周辺
 第一章 地域史研究の課題
 第二章 日本中世における地域社会-和泉国を素材として
 第三章 惣村の構造
 第四章 日根荘をめぐる諸問題

Ⅱ東アジア地域
 第一章 10世紀-13世紀の東アジア
 第二章 日宋交渉の歴史的意義
 第三章 中世後期における日本の内と外



第二編 中世における流通と都市

 第一章 日本中世商品流通史研究の問題点
 第二章 中世の分業流通と都市
 第三章 戦国期の交易と交通
 第四章 日本中世後期の港湾都市



第三編 中世人の技術・生活・信仰

 第一章 中世の土木と職人集団
 第二章 庶民の一年と一生
 第三章 北野社家日記について



付編

Ⅰ日本中世の社会と経済
Ⅱ中世村落生活と信仰


解説(高橋修)
三浦圭一さんと地域史研究(大山喬平)

あとがき(編集委員会)


初出一覧
索引(事項/地名・寺社名/人名)

紹介媒体

  • 日本歴史・8月号

    1994年8月

    鈴木敦子

  • 史学雑誌103-6号

    1994年7月

    榎原雅治

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