日本図書館協会選定図書

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内容

抗ガン剤、きのこ、人絹、フィルム、磁気テープ、テレフォンカード、ラッカー、アイスクリーム、―意外な木の横顔を紹介し、木を科学する面白さを語りながら、未来に向けて、石油に代わる再生可能資源として木の新しい発想に基づく化学的変換の必要性を説く。

目次

Ⅰブドウ糖に変える
 糖および多糖について
 地球上におけるセルロースの生産量と消費量
 起源によるセルロースの違い
 リグノセルロースの酵素糖化のための前処理
 マイクロ波をあてる
 微粉末化-機械的前処理-
 木の"ぽん菓子"

Ⅱ木のエネルギー化
 木の液化
 チップボイラー
 精油および樹脂のエネルギー化
 リグニンの液化

Ⅲきのこをつくる
 シイタケ菌の生育促進
 エノキタケならびにヒラタケの生育促進
 その他の食用きのこの培養特性について

Ⅳ木のプラスチック化
 軟らかくする
 木を溶かす

Ⅴセルロースに機能をもたせる
 セルロースを部分的に変える
 分離膜として使う
 よく似た構造の分子を互いに分ける
 たばこ煙用フィルター
 医薬品・化粧品
 食品添加剤
 土木・ボーリング・建材への利用
 繊維・製紙工業
 塗料・コーティング基材・フィルム・爆薬

Ⅵ紙のはなし
 パルプはどうしてつくられるか
 種々のパルプ
 紙にするプロセス
 パルプ・紙工業の現在から未来に向けて

Ⅶ絹でない絹をつくる

あとがき

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