第7回日本産業技術史学会学会賞受賞
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オオサカホウヘイコウショウノケンキュウ
大阪砲兵工廠の研究
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体裁A5・520頁
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刊行年月1993年09月
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ISBN4784207767
内容
明治3年から昭和20年にいたる大阪砲兵工廠はわが国の産業近代化の中で特異な役割を果たしてきた。本書では、同工廠を支えた鉄鋼・材機・冶金・金属加工・化学などの技術的諸分野の内容と生産体制、職工の就業実態及びそれらの変遷過程を明かす。関係図表120余点。
(大阪砲兵工廠)
明治3年(1870)に大阪城内に設立された陸軍直轄の官営の兵器製造所。軍需の自給・自立を目指し主に火砲生産を担い、海外からの技術導入や素材生産の設備拡張のもとに火砲・砲架・弾丸・火具・砲具の各製造所を設置して四斤野砲・三八式野砲をはじめとする各種の野・山砲、速射砲、高射砲を生産。のち大阪陸軍造兵廠と改組され太平洋戦争末まで存続。同工廠から派生した技術の伝播は多岐にわたり、そのかかえてきた課題とあわせ近代日本工業の最先端の位置にあった。
目次
第1章 草創期の大阪砲兵エ廠
第1節 工廠の設立過程
第2節 草創期の代表的人物
第3節 初期の体制整備と工廠業務
第4節 西南戦争期前後の工廠事業
第2章 大阪砲兵工廠の製砲技術
第1節 銅製砲製作におけるイタリア技術の導入
第2節 鋳鉄砲製造と釜石銃
第3節 日清戦争前後の生産状況
第3章 日露戦争時における工廠の膨張
第1節 野戦砲の性能向上
第2節 海外における国内要塞砲
第3節 工廠設備の増強及び自動車生産
第4節 水道用鉄管の鋳造
第4章 兵器生産技術開発の実態
第1節 製鋼業の推移及び特殊鋼生産
第2節 白緊砲身生産技術の導入
第3節 軍縮下における生産機器の実態と職工の大量合理化
第4節 戦時下における新兵器開発
第5章 工廠内外の実態と破局
第1節 工廠職工の衛生調査とその実態
第2節 工廠の職工養成と機構再編
第3節 民間への技術流出とその利用
むすび
史料(大阪砲兵工廠状況・造兵廠現有設備能力概見表など7点)
索引(人名・事項)
紹介媒体
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毎日新聞・朝刊
1994年6月27日
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日本史研究399号
1995年11月
池田憲隆
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科学史研究194号
1995年7月
植村幸生