内容

和歌研究の泰斗である著者が折りに触れて書き留めてきたエッセイ(健忘症と白桃/英国とセイロン/親爺の下駄 ほか)をはじめ、歌誌『帚木』などで発表した和歌に関する小論、和歌研究者の著書に寄せた序・解題、大坂市立大学・京都女子短期大学時代の思い出など、昭和九年から現在に至るまでの短篇47本を収める。n

目次



短歌望郷の説
月と鶏
純真放談
旅とテレビ
京茶漬
健忘症と白桃
人間わざの限界
英国とセイロン-外遊雑感のうち-
親爺の下駄




藤原俊成の病と出家
簸塵徒帖
鶉切と俊成の一首
歌聖定家のさびしさ-家隆との交渉面を中心として-
散らすなよ篠の葉草の
冬の歌-雪と氷-
歌枕と契沖
かしらさむくてえあはず
和歌の宗匠家に蓄積された輝かしい文化遺産
池上松風
祗園精舎の春のあけぼの
俊成-その人と歌-
架蔵本『にはたづみ』




風巻氏の中世和歌史観とその方法
吉澤先生の思い出
久松博士の評論史と定家
野間先輩を憶う
廣田哲通著『中世仏教説話の研究』序
西島孜哉著『近世上方狂歌の研究』序




森文庫の紹介「雑書の宝庫」
大阪の有縁三十年
昭和二十年代の回想
発足から約十年間の歩み
東山放談
「あきらめる」の原義
学長就任のご挨拶に代えて
白鳩たちへ
幾山河
鴉と鳩


初出一覧
あとがき(石原清志)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加