レキシトアイデンティティ

歴史とアイデンティティ

日本とドイツにとっての1945年

山口定 編

R.ルプレヒト 編

  • 体裁
    A5・500頁
  • 刊行年月
    1993年07月
  • ISBN
    4784207953

日本図書館協会選定図書

内容

日独比較現代史の連続シンポジウムの記録。両国の歴史的体験の共通点と相違点を明らかにする。

目次

序章(山口定)

第1章 転換の年1945年
占領と官僚制(天川晃)
連続と非連続(J.コッカ)
日本占領政策と財閥の解体(細谷正宏)
1945年以後の経済再建(D.ペッツィーナ)
戦後保守体制の確立(大嶽秀夫)
政権党か万年野党か(高橋進・平島健司)
解説(山口定)

第2章 第二次世界大戦下の日本とドイツ
皇国民練成の理念と実践(清水康幸)
第三帝国における青少年教育(N.フライ)
日本の戦争経済(山崎広明)
ナチス・ドイツにおける軍事経済と強制労働(U.ヘルベルト)
天皇と戦争(須崎慎一)
ヒトラーの支配と戦争指導(芝健介)
解説(山口定)

第3章 日本とドイツにおける全体主義の精神的・イデオロギー的諸前提
指導者崇拝と指導者に対するドイツ人の憧れ(A.ニチュケ)
天皇崇拝(山折哲雄)
第三帝国における人種主義とその歴史的背景(P.フオン・ツア・ミューレン)
「大東亜共栄圏」への思想(小島勝)
近代日本における西洋主義とアジア主義(五百旗頭真)
東と西の間のアイデンティティ(K.コルテ)
解説(山口定)

第4章 新たな転換点に立つ日本とドイツ
1945年以後のドイツ人の歴史的体験と政治的立場(C.クレスマン)
日本の教育をめぐる政治(大嶽秀夫)
日本の教科書問題と日韓歴史教科書研究の意義(藤沢法暎 )
今日の韓日関係と韓日教科書研究の意義(李奎浩)
国際的教科書研究の枠組みにおけるドイツ・ポーランド教科書委員会の意義(E.ヒンリクス)
ドイツ・ポーランド教科書委員会の活動とポーランド歴史学(H.オルシェフスキ)
日本外交とドイツ外交(高橋進)
1945年以後のドイツと日本の外交政策(J.グラウビッツ)
解説(山口定)

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