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外国人のみたお伽ばなし

京のお雇い医師ヨンケルの『扶桑茶話』

奥沢康正 訳

  • 体裁
    A5・370頁
  • 刊行年月
    1993年11月
  • ISBN
    4784208062

内容

明治5年に京都府が招聘したドイツ人医学教師ヨンケルは、医療・医学教育の傍ら日本語を学び、茶の湯の席に臨み、講釈師の語る昔話を記録した。本書は帰国後の1884年ウィーンで出版された『扶桑茶話』(「七福神の宝舟」「漁夫浦島」など33篇)の翻訳と、ヨンケルの履歴・業績・『扶桑茶話』をめぐる詳細な解説、京都府発行文書等の史料、年表等の資料からなる。

目次

まえがき



Ⅰヨンケル・フォンランゲッグ著『扶桑茶話』(翻訳)



はじめに

一話 七福神の宝舟
二話 魔法の宝をとってきた桃太郎
      鬼を怖がらせたネズミ(新年の神話)

三話 小さな親指太郎の物語(一寸坊)
四話 賢い判官と金沢の十三人の男児
五話 英雄頼光と鬼
六話 金の息子と山の精(金太郎と天狗)
七話 射手源三位頼政

八話 児雷也の冒険

九話 雷神の息子
一〇話 邯鄲の枕
一一話 安珍と清姫
一二話 漁夫、浦島
一三話 葛飾の乙女
一四話 字奈比の乙女
一五話 力士と蛇
一六話 予言者の娘
一七話 住職と地獄車
一八話 魚に乗った児
一九話 越後の少女
二〇話 養老
二一話 汝殺すなかれ
二二話 親思い
二三話 蕗姫
二四話 妹背島
二五話 パチパチの代金はガラガラ
二六話 高砂の夫婦松
二七話 蛍姫の求婚者
二八話 旅に出たカエル
二九話 キツネとタヌキ
三〇話 タイとサザエ
三一話 深海の民話

Ⅱ 解  説

はじめに
[一] ヨンケル・フォン・ランゲッグの履歴
     ヨンケルの生い立ちと学歴/ウィーン大学卒業後のヨンケル
[二] 京都における西洋医学教育の黎明
     京都療病院/西洋医学の導入と外国人医師の招聘/ヨンケル、マンスフェルト、ショイベの時代
[三] 京都におけるヨンケルの業績
     来日と京都での業績
[四] 京都におけるヨンケルの評価
     ヨンケルの人物評のルーツ『半井君茶話記聞』/ヨンケルの再評価
[五] 眼科医としてのヨンケル
     療病院のヨンケルの診察記録
[六] 『扶桑茶話』をめぐって
むすび

Ⅲ 史  料

Ⅳ 資  料

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