内容

畑を耕す鍬をもつ手に、またペンを意識的にもつ。老眼ながらまだ読み書きする視力にさほど不自由はない。実は寧ろその読み書きすることに、近頃は余裕をもって楽しみさえもつ。漫然と考え、その考えることを漫然としてまた綴る・・・

目次

初心忘るべからず
明眼の教えを学ぶ
非道を行ずる これ仏道
教えは人の上に如何にあるべきか
腐朽に思う
等力によることなくしては和安はない
鐘と鐘木との間
一茶の中のもう一人の一茶
白雲はこれ無心の友
「仏」と「佛」
時の至るのを待って
老鶯の声に
蜂蝶に教えられる
柳に寄せての偶感
妙空庵主のことを切に思う
小噺しに思うこと
茶は活水に活火を
王維-その一詩に吾身を顧みる
石間に酔いまた睡る
蘇東坡への思い
燃ゆらん花の美しさ
也有の木履説
私の養生法とは
老いへの自誡
再び横井也有のこと
旅の苦楽のことども
齢を重ねて想うこと
不殺生の課題
我が信条とするもの
今こそ貧の経験を
無位・無依ということ
人間の慾望を考える
老衰の知恵
菊のなま酢-芭蕉の句から-
「随処に主と作る」を考える
近頃の私の平常心
くりごと
水と氷の如くにて
門を開けば
ある女傑の話
生死の思案
我が嗜みに思う
鎌倉での五十年
蓮のことなど
養生のこと
華葉に学ぶ
花の露のこと
登るべき山をどう登るか-自ら顧みて若者たちにいう-
狐と人間との話
禅と生死の表裏
竹杖の思い
水に愛情をもて
仙厓に学ぶこと

紹介媒体

  • 朝日新聞・朝刊

    1995年2月8日

    「きょうの本だな」欄

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