内容

今日の日本社会の母胎となっている前近代の社会と、その文化の構造を理解する一環として、前近代社会において大きな力をもった公家(貴族)および武家という固有の階層に焦点を合わせ、それらの身分・秩序の形式や職能の持つ意味、役割を浮かび上がらせる論考17篇

目次

Ⅰ 公家と武家の諸相
  天皇・貴族・武家 (村井康彦)
  武家社会研究をめぐる諸問題 (笠谷和比古)
  散位と散位寮 (瀧浪貞子)
  「後宮」の成立 (橋本義則)
  藤原道長の禁忌生活 (加納重文)
  九条兼実の家司をめぐって (西山恵子)
  地方武士の文芸享受 (源城政好)
  室町期武家故実の成立 (川嶋將生)
  中世門跡寺院の組織と運営 (下坂守)
Ⅱ 貴族とは何か
  漢代の貴族 (大庭脩)
  門閥貴族から士大夫官僚ヘ (竺沙雅章)
  イスラム世界における貴種 (三木亘)
  11~12世紀のビザンツ貴族 (井上浩一)
  フランス中世の貴族と社会 (江川溫)
  日本古代における「貴族」概念 (朧谷寿)
  貴族・家職・官僚制 (谷口昭)
  近衛基熈延宝八年関東下向関係資料 (名和修)

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