内容

中井家による五畿内・近江六か国大工組支配の仕組みのなかで、各地に組織・編成されていた大工組に焦点をあて、その成立、運営と変遷、さらには分裂と再編を、近世前期にまでさかのぼる新出史料をもとに検証した論集。

目次

第一編 中井家と畿内・近江六か国の大工組
 第一章 中井家、中井役所そして同家支配六か国大工組について
 第二章 中井家文書と中井浄覚について
 第三章 中井家と大和国の大工組


第二編 摂津国の大工組
 第一章 「寛永弐年津之国中大工帳」と摂津国在方大工組について
 第二章 摂津国大工組吉左衛門組について
 第三章 摂津国大工組吉左衛門組の解体と五組大工組の成立
 第四章 摂津国嶋下郡福井大工組について
 第五章 摂津国福井大工組定書について
 第六章 摂津国小野原大工組とその分組について
 第七章 摂州在方農家普請と福井大工組大工


第三編 河内国北部の大工組
 第一章 近世における大坂町方大工と在方大工
 第二章 古橋大工組にみる大工職人の地域的分布と向寄の変遷
 第三章 近世民家普請願書にみる家屋規模、間取りおよび請負大工について
 第四章 北河内における近世鎮守社拝殿について


付編 近世の建築造営と大工
 第一章 近世内裏の造営事情
 第二章 安政度内裏造営における摂州十組大工の役負担と作料・飯米について
 第三章 上方大工の賃金について
 第四章 幕府の社寺造営と中井家の役割
 第五章 在方寺社の普請願書について
 第六章 京都市内の近世社寺建築


初出一覧
あとがき
索引(人名・事項)

紹介媒体

  • 建築文化

    1997年6月

  • 建築史学30号

    1998年3月

    渡辺勝彦

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