内容

1996年はシーボルト生誕200年にあたり「東西文化融合の架橋者」としての業績が再評価された。本書は、永年のシーボルト・コレクション(日本文化の組織的な蒐集品)の実地調査によってえられた未公開・新発見の史料を駆使してシーボルトの本質と実態に追り、その本領と今日的意義を近世史学の泰斗が解き明かした力作。

目次

序論
 大著『日本』(NIPPON)について
 「開国日本」とシーボルト

第1部 シーボルトと鎖国日本
 シーボルト来日の経過と目的
 長崎における医師・医学者・博物学者としての活動
 江戸参府の意義と学術的成果
 シーボルト事件と帰欧後の欧米人啓蒙
 付篇1 新井白石とシーボルト
 付篇2 最上徳内とシーボルト

第2部 シーボルトと日本の開国
 日本開国促進のための諸活動
 シーボルトの再来日と外交的活動
 日本退去後における日本近代化のための画策と活動
 付篇 日本国産業および商業開発のための国際的会社の 企画
 
付録 ヨーロッパにおけるシーボルト・コレクション
 ルール大学/ライデン国立民族学博物館・ライデン大学図 書館/ミュンヘン国立民族学 博物館/大英博物館・図書  館/パリ国立図書館/コペンハーゲン国立中央文書館/  ベルリン国立図書館/ハーグ国立中央文書館/ブランデン シュタイン=ツェペリン家

あとがき-私のシーボルト研究史

紹介媒体

  • 山陽新聞

    1997年6月23日

  • 日本経済新聞

    1997年6月20日

    著者

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