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近代日本と幕末外交文書編纂の研究

田中正弘 著

  • 体裁
    A5・480頁
  • 刊行年月
    1998年02月
  • ISBN
    4784209581

カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

内容

外交文書の編纂事情、編纂した外交文書集の内容構成、諸本の性格、また徳川幕府外国方の編集構想から明治初期外務省の編集組織の確立過程、太政官における幕末外交文書編纂の開始事情とその後の推移など、広範な第一次史料を駆使してその全容をはじめて具体的に考察。

目次

序章 「幕末外交文書」研究の沿革と本書の構成

第1部 開国以後における外交文書の編纂  

第1章 徳川幕府外国方と外交文書整備問題
江戸城の罹災と外交書類 外国奉行の外交書類保全策と林家の建議 外国方の外交書類整備構想 大政奉還後における外国方の外交書類整備構想

第2章 『通信全覧』編纂の経緯
『通信全覧』の編纂部局田辺太一と『通信全覧』編纂の創業 広沢晋一郎の『通信全覧』編纂の継承と「書翰懸」ハ信全覧』の編纂掛

第3章 『通信全覧』の構成の概要とその諸本
『通信全覧』の内容構成 『通信全覧』の正本とその諸写本

第2部 維新後における幕末外交文書の編纂

第1章 初期外務省と『続通信全覧』の編纂
外国官における外交文書の編輯 初期外務省の機構と「文書司」の設置 外務省記録局の創設経緯と『続通信全覧』 『続通信全覧』の編纂とその終焉 『続通信全覧』の編者について

第2章 太政官における幕末外交文書の編纂
太政官外務部と「外交通紀」の編纂 『顕承述略 続』と萩原裕起用の背景 太政官第一局における「外交通紀稿本」の編纂と「大政紀要」 「外交紀事本末」の登場と「外交通紀稿本」の終焉

第3章 内閣制度成立後の萩原外交史の編纂経緯と『幕末外国関係文書』
幕末外交文書および「台湾生蕃及沖縄弁理始末」編纂事務の宮内省移管問題 「台湾琉球始末」「朝鮮始末」の編纂経緯と宮内省臨時編纂掛移管後の幕末外交文書集の編纂 萩原編纂事務の内閣・外務省などへの変遷と幕末外交文書の編纂 外務省における「幕末外交文書集」の編纂と編纂事業の東京帝国大学移管問題
附録-解説と史料- 
解説「外交本末 前編」編纂材料目録並びに「幕末外交文書」編纂関係主要文書 
附録史料Ⅰ 外交本末前編采拠書目
附付録史料Ⅱ 外務省記録「幕末外交文書編纂一件 附外交文書東京大学へ引渡ノ件」

紹介媒体

  • 国史学166号

    1998年10月

    木崎弘美

    國學院大學

  • 国際政治120号

    1999年

    高橋勝治

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