政治体制は天皇制、経済体制は資本主義という矛盾をかかえ、発展途上にあった明治日本のなかで、岩倉具視、伊藤博文、森有礼、井上毅、西園寺公望たちが、この矛盾の調整を図りながら資本主義、帝国主義の実現をめざして実施してきた教育に関する制度・法規・政策をとりあげ、国家の立場からの明治の教育思想の歴史的展開を具体的に解き明かす。
定価
8,800 円(税込)
本体 8,000円
在庫状況:
品切
メイジコッカノキョウイクシソウ
明治国家の教育思想
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8,800 円(税込)
本体 8,000円
在庫状況:
品切
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体裁A5
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刊行年月1998年05月
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ISBN4784209735
内容
目次
第一章 明治維新と新政権の教育思想
一 王政復古と教育
二 版籍奉還と教育
第二章 「学制」と明治国家の教育思想
一 廃藩置県と教育
二 岩倉使節団と教育
三 留守政府と「学制」
四 使節cの「学制」批判
第三章教育令と明治国家の教育思想
一 専制体制の自己修正と「学制」の終焉
二 「当今ノ時勢」と教育令
三 教育令の改正
第四章 宮廷派の教育干渉
一 官僚と侍補の対立
二 宮廷派の教育干渉
第五章 帝国憲法体制と教育
一 明治一四年の政変
二 伊藤博文の憲法調査と教育
三 帝国憲法制定と教育
第六章 国家主義教育の成立
一 文部大臣森有礼の国家主義
二 諸学校令
三 改正小学校令と地方自治制@教育勅語
第七章 資本主義成立期における明治国家の教育思想
一 改正小学校令の実施
二 実業教育の推進-井上毅の教育思想-
三 文部大臣井上毅の教育改革
第八章 資本主`発展期における明治国家の教育思想
一 戦後経済の発展と伊藤博文の教育論@文部大臣西園寺公望のいわゆる「世界主義」と教育
二 教育制度の整備拡充と教育制度改革論
第九章 独占資本主義への傾斜期における明治国家の教育思想
一 西園寺内閣と教育勅語
二 第二次桂内閣と国体主義
紹介媒体
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日本史研究444号
1999年8月
沖田行司
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歴史学研究732号
2000年1月
籠谷次郎