バクマツメイジキノジュガクシソウノヘンセン

幕末・明治期の儒学思想の変遷

山田芳則 著

  • 体裁
    A5・258頁
  • 刊行年月
    1998年10月
  • ISBN
    4784209824

カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

内容

山田方谷、阪谷朗盧ら主に吉備地方の思想家10名をとりあげ、幕末期の儒学思想の特質、近代西洋文明との接触による儒学思想の変容、明治期の儒学思想の課題、さらに儒学批判を通した明治期における西洋思想形成の過程を解明し、儒学が果たした地域的役割をも考察する最新の論集

目次

序  論  研究の目的と方法
 第一節 研究の目的
 第二節 研究の経過
 第三節 研究の方法
 第四節 幕末期儒学思想の前提

第一章  幕末期儒学思想の特質
 第一節 山田方谷-陽明学と藩政・幕政改革の接点-
 第二節 森田節斎 -朱子学と尊皇攘夷運動の接点-

第二章  幕末・明治期儒学思想の変容
 第一節 阪谷朗盧-朱子学より天皇への忠誠へ-
 第二節 西周 -徂徠学より功利論と儒学倫理の折衷へ-
 第三節 津田真道-陽明学より唯物論・弱肉強食の社会進化論・利己主義へ-
 第四節 三島中洲-折衷学より義利合一論へ-

第三章  明治期儒学思想の課題
 第一節 坂田警軒-実践倫理の儒学から功利論へ-
 第二節 西薇山-実践倫理の儒学から儒学道徳の強調へ-

第四章  明治期西洋思想の形成
 第一節 大西祝-理性による批判と理想的進化主義の相剋-
 第二節 北村透谷 -主体性と共生の倫理規範の相剋-

結 論

あとがき/索引

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