内容

四十人集(龍谷大学図書館蔵写字台文庫旧蔵)を調査・研究する過程において各執筆者が新たに見出した研究テーマ -歌論書や歌合判詞、私家集、私撰集、古筆切など- をとおして、中古中世の和歌の理念や特質、古代和歌受容の問題、さらには作品の成立や解釈にかかわる問題、新出資料の価値や散佚私家集を解明する問題に取り組む

目次

1) 定家の「観念」 【家郷隆文(龍谷大学名誉教授)】  2) 中世歌論書の万葉歌受容考 【石原清志(龍谷大学名誉教授)】  3) 藤原盛方の伝記と和歌-散佚私家集研究の一環として- 【大取一馬(龍谷大学文学部教授)】  4) 『類題』『新類題』の成立とその撰集資料 【日下幸男(大阪市立淀商業高校教諭)】 5) 『伊勢物語』初段に対する中世と近世の理解-現代訳注本見直しのための試論- 【部矢祥子(龍谷大学非常勤講師)】 6) 「散る別れこそ悲しかりけれ」-西行の花に寄せる心- 【中西潔(龍谷大学文学部非常勤講師)】  7) 中世古筆切点描-架蔵資料の紹介(二)- 【小林強(大阪国際女子短期大学非常勤講師)】  8) 『小馬命婦集』の和歌について 【木村初恵(龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)】  9) 『六百番歌合』の「よき持」について 【安井重雄(龍谷大学特定講師)】

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