キンセイキョウトノマチマチヤマチヤダイク

近世京都の町・町家・町家大工

日向進 著

  • 体裁
    A5判・340頁
  • 刊行年月
    1998年11月
  • ISBN
    4784209840

カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

内容

「仮屋」のようにさりげなく組み立てるための工夫を積み重ねてきたのが京都の建築的伝統であった。そして身近な素材に精緻な技術が注入され、洗練された造形として結実しているのが京都の町家である。  本書は、こうした近世における京都町家の形成と展開の過程を事例として、町家が住居形態として一定の類型を保持し、存続してきた背景としての建築的、技術的、社会的、都市的な要因の解明を試みることを目的としたものである。

目次

第1章  近世初期における町衆の住居とその数寄的空間
第2章  近世中期における京都町家の建築構成について
第3章  天明大火直後の京都における町家普請
-寛政二、三年「注文帳」を中心に
第4章  三井家京都本店の建築について
-江戸時代における大規模商家の普請
第5章  宮津元結屋三上家の建築と普請
第6章  町家大工<近江屋吉兵衛>とその営業形態
-江戸時代における町家大工の生産活動に関する一考察
第7章  <近江屋吉兵衛>と祇園町南側の開発
第8章  近世京都における新地開発と「地面支配人」
-鴨東・河原の開発をめぐって
第9章  近世都市における町並み規制と景観
第10章 町家と坪庭

資料篇 町家古図集(田中家蔵)

紹介媒体

  • 京都新聞

    1999年7月18日

    「閲覧室」欄欄

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