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内容

70年代以降、自由都市論から封建的都市論への転換にみられた新しい研究動向を受けて、陸路水路の要衝大山崎を分析し、国家権力と密接な関係をもつ商業的共同体という観点から論じた大山崎研究をはじめ、古代からの港湾都市である堺都市論、自治都市としての成立過程と内部構造について公界と会合に着目し新たな都市像を示した大湊研究、さらに戦後の中世史を代表する都市論への見解をあきらかにした論考を収め、都市共同体の全体構造や多様な都市住民の実態に迫る。

目次

序文

第一部 惣町と会合の発達
第一章 地主神の祭礼と大山崎惣町共同体
第二章 中世都市共同体の構造的特質
-中世都市大山崎を中心に-
第三章 戦国都市堺の形成と自治
第四章 大湊会合の発達
-宇治・山田・高向・河崎との関係を中心に-
第五章 会合年寄家文書から見た都市行政
-伊勢大湊太田家古文書についての一考察-
第六章 戦国期における伊勢御師の活動
-橋付氏を中心に-

第二部 都市論と長者論をめぐって
第七章 豊田武の都市論・会合衆論について
第八章 安良城盛昭の奴隷制社会論について
第九章 水走氏再論-畿内型武士団の特質と構造-
第十章 戸田芳実の都市論・交通論について

紹介媒体

  • 史学雑誌110編11号

    2001年12月

  • 歴史学研究778号

    2003年8月

    鈴木敦子

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