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オオツキョウアトノケンキュウ
大津京跡の研究
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体裁B5判上製函入・280頁
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刊行年月2001年03月
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ISBN4784210733
内容
※ 天智天皇造営の大津宮の所在地については、多くの学説と論争があったが、1974年の著者による遺構発見以後、数十カ所の発掘が行われ、構造復原の作業が進められた
※ 永年にわたる大津京論争に決着をつける、初の包括的な研究集成
※ 口絵(8ページ25点の写真)および本文収録図版182点
目次
第1章 文献資料にみる大津京
大津京の性格
難波長柄豊碕宮の造営事情/大津京の造営事情/飛鳥浄御原宮の造営事情/ 藤原京の造営事情/大津京の特異性
文献から探る大津京
第2章 大津京研究史
第1期
寒川辰清の考証/近江名所図会など
第2期
木村一郎の説/喜田貞吉の説/明治末から大正期の動向/文献にみる崇福寺/文献にみる梵釈寺/梵釈寺と大津宮/牧信之助の説
第3期
肥後和男の調査/田村吉永の説/米倉二郎の説/足立康の説/柴田実の調査/崇福寺・梵釈寺論争/福山敏男などの説/福尾猛市郎の説/昭和40年代の研究
第4期
国鉄湖西線建設に伴う調査/穴太廃寺の発見と大津宮建物跡の発見/大津宮建物跡発見以降の見解
大津京研究の課題
第3章 推定大津京域における発掘調査
大津北郊の発掘調査と地勢
大津宮・大津京の遺構
穴太地域/南滋賀地域/錦織地域
大津京の基準方位
大津北郊における大津京関連遺構検出地点とその問題点
第4章 大津宮の復原
錦織の微地形
大津宮の中軸線
大津宮の復原
第5章 大津京の構造
方格地割に関する問題
京内の寺院と瓦
穴太廃寺/崇福寺跡/南滋賀廃寺/園城寺前身寺院/京内寺院の瓦の性格
大津北郊の渡来系集団
穴太遺跡の集落跡/オンドルについて
第6章 まとめと今後の展望
付 章 南滋賀廃寺にかかる軒丸瓦製作技法
いわゆる一本造りあぶみ瓦
先学による見解/南滋賀廃寺・榿木原瓦窯・近江国庁跡・堂ノ上遺跡等の軒丸瓦製作技法/まとめ
南滋賀廃寺式軒丸瓦製作技法
「一本造り」の用語について/「一本造り」技法の再検討/瓦当裏面の観察/榿木原瓦窯A支群出土瓦の再確認/「一本造り」軒丸瓦製作の二つの可能性/高句麗の瓦と「一本造り」技法
まとめ
紹介媒体
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京都新聞
2001年4月10日
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産経新聞
2001年4月12日
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毎日新聞
2001年4月14日
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朝日新聞夕刊
2001年4月21日
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読売新聞
2001年4月17日
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季刊考古学76号
2001年8月
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歴史地理学44-3(209号)
2002年6月
木本雅康