カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。
ザッシタイヨウトコクミンブンカノケイセイ
雑誌『太陽』と国民文化の形成
-
体裁A5
-
刊行年月2001年07月
-
ISBN4784210776
内容
国際日本文化研究センターでの6年にわたる共同研究をもとにした、初の本格的な『太陽』研
究。明治28年(1895)から昭和3年(1928)まで通刊531冊を数えた総合雑誌の検討を通じて、文化研究に新たなシーンを拓く。
1では『太陽』の性格とその周辺、2では社主・編集長・執筆陣など、3では国際関係やナショナリズムを、4では個別のトピックスを分析した論考を収め、巻末に人名索引を付した。
目次
1
鈴木貞美 明治期『太陽』の沿革、および位置
大和田茂 『太陽』創刊号の反響
原秀成 近代の法とメディア
―博文館のモデルとしての欧米―
金子務 初期『太陽』に見る明治写真術の展開
2
山口昌男 明治出版界の光と闇
―博文館の興亡―
坪内祐三 編集者大橋乙羽
小田三千子 『太陽』英文欄
―英学者、神田乃武のことなど―
大和田茂 編輯主幹・浮田和民の位置
3
北岡伸一 初期『太陽』に見るアメリカ像
―日清日露戦間期日本外交に関する一考察―
銭鴎 日清戦争直後における対中国観及び日本のセルフイメージ
―『太陽』第一巻を通して―
三谷憲正 博文館『太陽』と朝鮮
―「併合」に至る《喩》を中心として―
竹村民郎 19世紀末葉日本における海洋認識の諸類型
―創刊期『太陽』に関連して―
佐藤一樹 余白欄のアジア主義
―大正期『太陽』の詩文欄と児玉花外―
鈴木貞美 明治期『太陽』に国民国家主義の変遷を読む
4
石田秀実 19世紀末日本における科学主義と国家主義の結びつき
―『太陽』の記事をフィルターにして―
梶山雅史 国定教科書問題と『太陽』
井上健 明治期『太陽』の翻訳文学紹介をめぐって
林正子 『太陽』に読む明治日本のドイツ文明批評と自己探究
―ドイツ関連記事と樗牛・嘲風の評論を視座として―
戸塚隆子 『太陽』はトルストイ「日露非戦論」を如何に伝えたか
リース・モートン 総合雑誌『太陽』と『女學雑誌』に見られる恋愛観
―1895年~1905年―
佐藤バーバラ 増刊「近時之婦人問題」と家庭の理念
ウルリケ・ヴェール 大正初期の総合雑誌と「婦人問題」
―「新しい女」を掲げて『太陽』を凌駕しようとした『中央公論』―
鈴木貞美 本共同研究の方法的意義
―あとがきにかえて―
紹介媒体
-
京都新聞
2001年9月23日
-
出版ニュース
2001年10月
-
読売新聞
2001年11月5日
-
日本歴史649号
2002年6月
-
比較文学45巻
2003年