※ 本資料は尾張領内と京都・大坂・江戸を中心に各地域を結ぶ尾張飛脚の飛脚問屋であった井野口屋の記録である。
※ 原題は「井野口屋飛脚問屋記録(竪帳和綴、全33冊)で享保8年(1723)から天保14年(1843)までの記録を収め、近世の飛脚史・郵便制度の資料的空白を埋める貴重な史料。
※ 記録には飛脚問屋としての営業規則・仲間の規約、飛脚人夫の雇い方、飛脚賃、飛脚経路などや、藩主・家臣との間での飛脚の認可・契約の証文などがみられる。飛脚制度やその実態解明には絶好の基本的な資料である。
定価
9,680 円(税込)
本体 8,800円
在庫状況:
品切
ヒキャクドンヤイノクチヤキロク01
飛脚問屋井野口屋記録 第1巻
享保8年~天明7年
定価
9,680 円(税込)
本体 8,800円
在庫状況:
品切
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体裁A5判
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刊行年月2001年05月
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ISBN4784210784
内容
目次
第1冊は享保8年から宝暦8年(1758)までの記録で、「井野口屋濫觴之事」「京大坂飛脚問屋発端之事」から始まって、出発日の決まった定日飛脚賃の定、尾張藩の御用飛脚やその家臣竹腰氏らの上京に際しての書状や荷物の運搬と尾張領内の町・村からの飛脚記録が記録である。
以下、各冊とも基本的には、尾張藩主の任官やその姫君の結納・婚礼、家臣竹越氏らの上京に際しての使者の荷物・書状などの運送の状況や歩行(かち)荷飛脚の出現への対応などが記されている。
また競争相手の飛脚問屋伊勢屋が尾張藩に請願した五斎飛脚の認可と井野口屋によるその営業の吸収にかかわるやりとりの記録や、類似の商売を行う者が出現して、それを規制しようとする役所の動きも書きとめられている。
第5冊は書状や荷物の飛脚賃に関する帳簿で、宝暦6年から安永9年までの各年ごとに「京都上下御金並御荷物御為無代御用帳」と題され、毎年12月19日に尾張町方役所に差し出された帳面の写しである。これは特権を確保するための無料での飛脚明細で、他とは記録の対象と形式が違っている。
紹介媒体
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読売新聞
2001年8月6日
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日本経済新聞
2004年2月3日
渡辺忠司(編者)による紹介
文化面
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読売新聞夕刊
2004年6月10日
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朝日新聞夕刊
2004年6月24日
今井邦彦
編者渡辺忠司氏へのインタビュー。「郵政改革、江戸期にも」「歴史から「今」を考える」。