内容

※蕪村(1716~83)が、敬愛する松尾芭蕉の『奥の細道』の全文を書写し、13点の挿画を添えた自筆画巻で、巻末の奥書より安永7年(1778)に兵庫の豪商北風来屯の求めに応じて作成された作品である
※巻子本形式をとる京都国立博物館蔵本(安永七年十月本/二巻・重文)と逸翁美術館蔵本(同八年十月本/二巻・重文)、および山形美術館蔵の屏風作品(六曲一隻・重文)につづくものとして貴重な重文級の新出史料
※書および挿画は蕪村の面目躍如たるもので、書は独特の書風を示し、場面場面において軽妙さと重厚さで書きわけ、挿画については簡潔な筆で描かれた洒脱なもので完成された俳画の趣を十分に備えている
※本文には特漉き和紙を使用、印刷はFMスクリーン(特色多色刷)を用い完全複製
※俳文研究者・愛好家、美術史のほか、『奥の細道』ゆかりの博物館・美術館・郷土資料館の展示作品としても最適
※原本所蔵者は王舎城美術寶物館(広島)
※東京都庭園美術館名誉館長・鈴木進氏の序文と逸翁美術館館長・岡田彰子氏による解説を別冊として付す。

紹介媒体

  • 毎日新聞

    2003年10月17日

  • 朝日新聞

    2003年9月26日

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