イワクラシセツダンノヒカクブンカシテキケンキュウ

岩倉使節団の比較文化史的研究

芳賀徹 編

  • 体裁
    A5判・358頁
  • 刊行年月
    2003年07月
  • ISBN
    4784211454

カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

内容

比較文化史的視角から岩倉使節団を論じた共同研究。編者をはじめ、日米英の8名が日米英仏伊における使節団を論じる

目次

 Ⅰ

明治維新と岩倉使節団 -日本近代化における連続性と革新性(芳賀徹)
  一 武士知識人の集団
  二 薩長閥と旧幕臣
  三 徳川日本の西洋研究の継承
  四 空前絶後の西洋文明研究
  五 『特命全権大使米欧回覧実記』の公刊


 Ⅱ

アメリカにおける岩倉使節団(マリウス・ジャンセン)
  一 はじめに
  二 まずアメリカを見よ
  三 アメリカから学んだ教訓
  四 教育
  五 外交
  六 政治制度
  七 慣習と価値観

フィラデルフィア物語 -1872年、肥田為良の工場視察(マリーン・メイヨ)
  一 はじめに
  二 肥田の経歴と専門知識
  三 心からの歓迎
  四 第一週
  五 新聞報道
  六 第二週
  七 第三週
  八 工業視察の重視
  九 おわりに

イギリスにおける条約改正交渉(イアン・ニッシュ)
  一 はじめに
  二 日英条約 -1858年8月、江戸
  三 岩倉・グランヴィル会談
  四 岩倉使節団雑感

新聞にみる岩倉使節団のパリ滞在(松村剛)
  一 112
  二 113
  三 114

岩倉使節団のイタリア訪問(太田昭子)
  一 はじめに
  二 岩倉使節団の足どりと新聞報道
   1 南欧花の都へ
   2 ローマ滞在とナポリへの小旅行
   3 最後の訪問地ヴェネツィア
  三 風刺画の世界


 Ⅲ

岩倉使節団における木戸孝允の役割(シドニー・ブラウン)
  一 はじめに
  二 木戸随行の経緯
  三 岩倉使節団における木戸の役割
  四 アメリカ合衆国とヨーロッパ研究
  五 憲法制度の研究
  六 日本人としてのアイデンティティー再発見
  七 木戸と和平派の勝利

岩倉使節団評価の三つの盲点 -追体験の旅から(泉三郎)
  一 はじめに
  二 「六百三十二日間」の米欧回覧
  三 アジア回覧の旅
  四 岩倉・大久保・伊藤トリオの誕生
  五 終わりに


 Ⅳ

岩倉使節団の西欧都市研究(芳賀徹)
  一 都市の眺望
   1 ピッツバーグの夕景
   2 フィラデルフィアの朝
   3 新旧語彙の動員
  二 都市基盤の研究
   1 道路と上下水道
   2 道路舗装と街路樹
   3 パリの下水道
   4 都市公園とその意味
      都市のアルカディア -セントラル・パーク
      「職工市街」の公園 -ビュット・ショーモン
  三 都市構造把握の方法
  四 雄都・名都の回覧
   1 ニューヨーク -「終日殷殷〓〓ノ声」
   2 パリ -「文明都雅ノ尖点」
   3 ベルリン -新興都市の頽廃
   4 ヴェネツィア -「愉快ノ楽境」


あとがき
索引(人名・地名)
執筆者一覧

紹介媒体

  • 學鐙10月号(100-10号)

    2003年10月

  • 比較文学 第46巻

    2004年

    中直一

  • 日本歴史686号

    2005年7月1日

    落合弘樹

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