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センチャブンカコウ
煎茶文化考
文人茶の系譜
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体裁A5・340頁
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刊行年月2004年03月
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ISBN4784211837
内容
もともと茶を煎(に)る行為を表す語であった「煎茶」が今日のように茶葉や茶の流儀まで意味するようになったのはなぜか。中国に生まれ育ち、日本で茶の湯・煎茶道へと高められた茶文化の発展過程を、黄檗僧を中心に、唐の陸羽・盧仝、宋の蘇軾、明の文徴明、日本の五山僧、儒学者など茶を愛した文人たちの詩文を通して読み解く。
目次
序 論 煎茶文化研究のために-「煎茶」の語の諸問題-
第1篇 我が国における煎茶の受容
第1章 黄檗山における文雅と禅の茶
第1節 「雪中煮茶詩書巻」と詩
第2節 隠元禅師の茶詩と黄檗茶
第3節 月潭道澄の「煎茶歌」
第4節 古黄檗の茶と水
第2章 黄檗僧の文人茶とその伝播
第1節 木庵性?の茶
第2節 即非如一の茶詩
第3節 慧林性機の茶詩
第4節 大眉性善の茶詩
第5節 高泉性?の茶詩
第6節 慧林と高泉の茶詩応酬
第7節 悦山道宗の「山房雑詠」と茶
第8節 慧極道明「大雪」の茶詩
第9節 南源性派の「酒茶論」と茶論
第10節 月潭道澄の茶詩と茶の伝播
第11節 「松関煮茶」
第12節 黄檗語録にみる唐茶
第13節 黄檗僧と宇治茶師
第14節 江州日野堀井氏の「朝日山」
第15節 京の町衆那波古峰の茶詩
第2篇 文人茶の系譜
第1章 中国文人茶の系譜
第1節 盧仝の茶詩
第2節 蘇東坡の茶詩
第3節 文徴明の茶詩
第4節 徐渭の「煎茶七類」
第5節 『考槃余事の茶』
第2章 日本の文人茶の系譜
第1節 五山文学にみる茶
第2節 藤原惺窩と盧仝の茶詩
第3節 石川丈山の茶詩
第4節 『雍州府志』にみる茶
付 篇 売茶翁の『梅山種茶譜略』
1 はじめに
2 「梅山種茶譜略」(本文)
3 附録
4 跋(天保九年版)
5 伝来
あとがき 索引(人名・事項)/作者別の茶詩および関係書
紹介媒体
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茶の湯文化学 第10号
2005年3月30日
中谷正蔵