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ムナフダノケンキュウ
棟札の研究
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体裁A5・230頁
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刊行年月2005年07月
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ISBN4784212434
内容
寺院の殿堂や神社などの上棟式・大修理・屋根替のさいに、建物名・願主・工匠名・上棟年月日などを記して棟木に打ち付けた板を棟札という。本書は、国立歴史民俗博物館が行った棟札調査報告書をもとに、定義・概要・書式の考察から棟札の意味・価値など多方面から検討を加え、研究の整理と方向性を示した一書。
目次
はじめに
第一章 棟札の考察
最初の棟札
棟札の定義
棟札の概要(1)
棟札の概要(2)
棟札作成の具体例─16世紀後半の安芸国厳島神社の遷宮─
第二章 棟札の検討
国立歴史民俗博物館の調査
裏面の使用/卍字/梵字の使用/〓・封・参・合・△など/偈/祈願文
書式の考察
卍の記された棟札/大名の棟札
棟札の性格─伊藤太説の検討
中尊寺型から幕府型(東照宮型)へ
様々な書式の棟札
「聖主天中 天迦陵頻伽声 哀愍衆生者 我等今敬礼」の偈をもつ棟札/神道様/『匠家故実録』に載せる棟札の書式/法華曼荼羅型の棟札
第三章 棟札の意味
棟札作成の理由・目的、保管
棟札を映す
二枚の棟札(三枚以上の場合も含む)
組(セット)の棟札
宗像大社の四枚一組の棟札
第四章 棟札の価値
式年遷宮の棟札
書式の変遷─不定期の遷宮
茨城県の十二所大明神の棟札
宮崎県の巨田神社の棟札
事件・事象を記した棟札
第五章 棟札の資料化─今後の課題
棟札研究の困難さ
多様な様式
難解な文字・用語・文章
外国語:中国語とサンスクリット語
多様な内容
資料化の模索
棟札研究の歩み
おわりに
参考文献一覧
あとがき
紹介媒体
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寺門興隆 81号
2005年8月1日
「仏書 Book Review」コーナー
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中外日報
2005年8月25日
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建築史学
2006年3月31日
佐藤正彦
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日本歴史698号
2006年7月1日
遠藤廣昭