国際日本文化研究センターで行われている共同研究のシリーズ第3弾。内外の第一線の研究者が一堂に会したシンポジウム報告。
関連書籍
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国際シンポジウム 公家と武家の比較文明史
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体裁A5判・490頁
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刊行年月2005年08月
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ISBN4784212566
内容
目次
はじめに(笠谷和比古)
………………… Ⅰ 文人型社会と戦士型社会 …………………
天皇・公家・武家(村井康彦)
戦士身分と正統な支配者(石井紫郎)
院政期における知識人の役割 -大江匡房の兵法伝承と慈円の言説活動(深沢徹)
新羅王朝の貴族制秩序における変革の本性 -武人貴族制から官人制的貴族制への転換の過程(姜希雄)
武官と文官 -高麗王朝における均衡状態の模索(E・J・シュルツ)
高麗の文・武臣と日麗の武人政権について(高橋昌明)
王権と貴族・武人 -新羅・高麗史と中国史の比較から(辻正博)
姜報告とシュルツ報告によせて(平木實)
中世盛期の戦士貴族社会における紛争のルール(ゲルト・アルトホーフ)
貴族の集団形成と紛争のルール(早川良弥)
中世ヨーロッパにおける紛争解決とコミュニケーション -ゲルト・アルトホーフの研究にふれて(服部良久)
………………………… Ⅱ 王権と儀礼 …………………………
中国周代の儀礼と王権(郭斉勇)
儀礼と王権、その在り方(藤善眞澄)
「礼」と「家・国一体化」及びその文化の特質(官文娜)
王、カリフもしくはスルタン -1920年、 シリアはなぜ王政を選んだのか(アブドゥルカリーム・ラーフェク)
王制・カリフ制・スルターン制(佐藤次高)
天子制とカリフ制 -構造比較(三木亘)
ローマ皇帝からビザンツ皇帝へ(井上浩一)
明清皇帝とビザンツ皇帝の即位儀礼の比較(谷井俊仁)
ローマ皇帝権力の本質と変容(南川高志)
「礼」「御武威」「雅び」 -徳川政権の儀礼と儒学(渡辺浩)
徳川日本の 「格式社会」(磯田道史)
江戸時代における儀式・儀礼の成立とその意味 -徳島藩を事例に(根津寿夫)
………………………… Ⅲ 貴族とは何か ………………………
日本古代の貴族(朧谷寿)
貴族とは何か -東アジアの場合(池田温)
貴族とは何か -西ヨーロッパ中世の場合(江川〓)
…………………… Ⅳ 封建制度と官僚制度 ……………………
9~12世紀フランスにおける王権、権門、助言による統治(イヴ・サシエ)
中世中期の国王統治をいかに把握するか -サシエ報告に接して(西川洋一)
中国の政治システムとの比較の視点より(平田茂樹)
日本中世における文人政治と武人政治(上横手雅敬)
武士の成立 -職能論と領主制論(源城政好)
封建制・領主制・官僚制 -日本とヨーロッパの比較から(安元稔)
オスマン的家産官僚制とティマール体制(鈴木董)
前近代における日本型官僚組織の特質 -オスマン的制度との対比のために(谷口昭)
ティマール体制と藩幕体制(藤井讓治)
イングランドにおける後期封建制度 -リッチモンドシャーの場合(アンソニー・ポラード)
イングランド14・15世紀の官僚制と国王家政(朝治啓三)
バスタード・フューダリズム再考(井内太郎)
…………………… Ⅴ 思想・宗教・文化 ……………………
江戸時代の政治・イデオロギー制度における神道の地位 -吉田神道の場合(フランソワ・マセ)
中世・近世社会における僧と神職(原田正俊)
権力の正統性と宗教の機能について(加藤善朗)
朝鮮時代における両班の郷村支配と郷約(李成茂)
李報告へのコメント(セルジュック・エセンベル)
朝鮮と近世日本の比較(三谷博)
騎士道とキリスト教(リチャード・W・ ケゥパー)
日本における暴力の宗教的正統化(平山朝治)
「騎士道とキリスト教」 についての論評(アレキサンダー・ベネット)
第22回国際研究集会プログラム
英文目次
紹介媒体
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読売新聞夕刊
2006年3月28日
著者インタビュー