著者・編者略歴

1947年生.龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学.現在,龍谷大学文学部教授.『新勅撰和歌集古注釈とその研究』上・下(思文閣出版,編著)「加藤磐斎の新古今増抄について-藤原定家の歌の注釈を通して-」(『和歌文学の伝統』,角川書店)「散佚私家集の研究序説-夫木和歌抄の場合-」(『王朝和歌と史的展開』,笠間書院)など.

内容

中世の文学や学問の特質の一端を考察し明らかにする。

目次

はしがき(大取一馬)

第一章 中世の学問

中世歌学秘伝の変容――雲伝神道の中で――(三輪正胤)
木戸家流藤川百首注について
――周桂抄所引正吉抄と京都女子大学蔵藤川百首注二本――(安井重雄)
洞門抄物とそのことば(来田隆)

第二章 中世の文学

〔第一節 和歌文学の研究〕
龍谷大学図書館蔵『俊頼口伝集』について(鈴木徳男)
室町時代の句題和歌
――永正三年五月四日杜甫句題五十首について――(小山順子)   

〔第二節 物語文学の研究〕
枕草子の時空間――『古今集』摂取の一解釈として――(忠住佳織)
『夜の寝覚』における女君の行為「ふす」(松田美由貴)
章綱物語と増位寺――延慶本平家物語生成考――(浜畑圭吾)
女の日記に見る信仰のかたち――中古・中世の日記から――(宮川明子)

第三章 中世の作品の享受とその展開

足利将軍邸の蔵書(西山美香)
中世末期から近世初期にかけての十三代集本文について
――兼右本・雅章本の奥書・識語を手がかりに――(中條敦仁)
架蔵短冊資料点描(小林強)
「下絵百人一首注」翻刻と解題(万波寿子)
正信偈注釈書の出版史研究
――付 正信偈注釈書刊記集成――(日下幸男・万波寿子)

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