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関連書籍
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瀬戸内海地域社会と織田権力
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体裁A5判・396頁
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刊行年月2007年01月
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ISBN978-4-7842-1333-7
著者・編者略歴
(はしづめ しげる)…1949年香川県生まれ.駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程日本史学専攻満期退学.現在,香川西高等学校教諭・瀬戸内短期大学非常勤講師.博士(日本史学).共著に『香川県史』2・中世(香川県,1989年)『新編丸亀市史』(丸亀市,1995年)『高瀬町史』(高瀬町,2005年
内容
特産物の塩、周辺物資の海上輸送、在地権力の動向、海賊衆や真宗勢力の台頭、制海権をめぐる抗争など、瀬戸内海・四国をとりまく実態を明かす。
目次
序論 課題と方法
研究史にかえて
地域史の視点
本書の構成
第一編 瀬戸内海社会の形成と展開
第一章 瀬戸内における塩の生産
塩の荘園
塩浜の形態
塩生産者の存在形態
塩年貢
第二章 瀬戸内水運と内海産業
讃岐の船籍地
讃岐船の積載品目
塩の輸送状況
特産物の輸送と集荷圏
船頭と問丸の活動
第三章 地域の社会階層
職人と手工業
賤民階級の存在
かわや記載
第四章 四国真宗教団の成立と発展
四国への伝播
教団の発展過程
真宗寺院の蜂起
第二編 瀬戸内海社会の発展と地域権力
第一章 在地権力の港津支配
『入舩納帳』に見る国料船と船籍地移動
過書入関の状況
香川氏の港支配
安富氏の港支配
第二章 香川氏の発展と国人の動向
天霧城主香川氏
国人秋山氏
帰来秋山氏
天霧籠城と秋山氏
第三章 海賊衆の存在と転換
海賊衆の成立
西方関立
島嶼部の海賊衆
海賊衆の転換
第四章 瀬戸内を巡る地域権力の抗争
元吉合戦にかかる史料と記述
毛利勢の侵攻
香川氏の動向と細川信良
讃岐戦国史への位置づけ
第三編 地域権力と織田権力の抗争
第一章 石山戦争と讃岐真宗寺院
元亀の石山戦争と讃岐
石山籠城への対応
一揆水軍と塩飽
第二章 寺内町勢力との対決
今井町の発展と今井氏
織田権力の介入
寺内町の構造
今井町の転化
第三章 寺内町の構造
石山寺内町の解体
中島寺内町の成立
六条寺内町の構成
第四章 織田権力の瀬戸内海制海権掌握
石山戦争と瀬戸内海水軍
岩屋を巡る抗争
四国進出への布陣
塩飽を巡る抗争
第五章 織豊政権の塩飽支配
塩飽の朱印状
九州・小田原遠征と塩飽
朝鮮出兵と塩飽
塩飽検地
第六章 戦国期地域権力の終焉
元親の讃岐侵攻と香川氏
親和の天霧入城とその前後の情勢
土佐における香川氏の事跡
あとがき
索引(人名・事項・地名・寺社名)
紹介媒体
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『地方誌研究』57-4(328)
2007年8月1日
須藤茂樹
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週刊読書人
2007年12月28日
堀新
2007年回顧
-
『日本史研究』第551号
2008年7月20日
西尾和美
書評