歴史を「国家」の視点からではなく、「地域」の視点から見つめ直そうという関心の高まりつつある中、古来より独自の歴史や文化が生まれ育まれてきた京都府下の丹後半島地域を総体的に解明する試み。政治・経済史的観点からだけでなく、地域住民の視点から、そして彼らの抱いていた歴史的な帰属意識や時代心理の分野にまで言及した全7篇を収録。
定価
1,760 円(税込)
本体 1,600円
在庫状況:
品切
タンゴチイキシヘノイザナイ
丹後地域史へのいざない
定価
1,760 円(税込)
本体 1,600円
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品切
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体裁四六判・184頁
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刊行年月2007年03月
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ISBN978-4-7842-1348-1
内容
目次
はじめに(上田純一)
第一部 歴史編
丹後地域の古代寺院(菱田哲郎)
丹後地域の古代寺院と出土瓦
分布と変遷の特徴
丹後国の古代寺院と地域社会
氏族と木簡からみた古代の丹後と丹波(櫛木謙周)
はじめに
丹波直氏からみた丹後と丹波
貢進物荷札からみた丹後と丹波
丹後国成立の歴史的意味
むすびにかえて
雪舟筆『天橋立図』に描かれた神仏の世界(上田純一)
はじめに
『天橋立図』に描かれた神仏の世界
丹後の修験道
おわりに
丹後国のまとまりと「徳川領国」──新しいイメージを求めて(山田洋一)
はじめに
四領分立の丹後国と「徳川領国」
峰山藩の外様再考
「徳川領国」の概観
丹後国のまとまり
おわりに
丹後震災にみる「救護」活動の社会的ネットワーク(小林啓治)
震える大地
惨状の中で立ちあがる人々──救護体制の組織
救護・慰問のネットワーク
「救護」活動の歴史的意味
第二部 文学編
丹後田辺城と細川幽斎の古今伝授(赤瀬信吾)
田辺城への使者
古今伝授の実態
切紙伝授の意味するもの
救出されたもの
天橋立の月(母利司朗)
里村紹巴の橋立紀行
天橋立と月
安原貞室の橋立紀行
近世前期の丹後と俳諧
元禄俳諧師と丹後
執筆者紹介
紹介媒体
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京都新聞 夕刊
2007年4月17日
編者インタビュー
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月刊 えふ 07年5月号(vol.262)
2007年4月25日
プレイガイド欄