歌枕に詠まれたいにしえの芦屋の浜、歌人や作家に愛され、その作品に影響を与えてきた芦屋・西宮など阪神間の風土、さらに開港早々慌ただしい歴史の舞台ともなった神戸――文学、歴史から阪神文化に触れる。
ハンシンブンカロン
阪神文化論
大手前大学比較文化研究叢書⑤
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体裁A5判・290頁
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刊行年月2008年04月
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ISBN978-4-7842-1398-6
内容
目次
Ⅰ
歌枕の詩学―津の国・難波・芦屋(川本皓嗣)
海松
芦屋と菟原
津の国
難波
芦
『伊勢物語』
業平
芦屋の里
昆陽と生田
歌枕と掛詞
松瀬青々論(杉橋陽一)
青々の経歴とその独自な句風
大阪文化と青々
「ぽつとりとした女」と吉祥天女
Ⅱ
谷崎潤一郎と阪神間 そして三人の妻(辻一郎)
谷崎潤一郎の関西観の推移
千代夫人との結婚生活
千代夫人との別れ
謎の多い丁未子との結婚
丁未子夫人との離別
「松子神話」への疑問
「記憶の場」としての『吉野葛』(岩谷幹子)
『吉野葛』完成にいたるまでの谷崎作品における「手紙」
『吉野葛』における「手紙」
おりとの語りと母の形見の琴
津村にとっての「初音の鼓」である「お和佐」
「記憶の場」としての「場所」
桜と桜守 ―笹部新太郎を中心に(松原秀江)
「木挽」の「爺ッ子」北弥吉
佐野藤右衛門と父親代りの竹部庸太郎
「やさしさ」の中で運ばれる弥吉と園の結婚
母と幼少期の思い出に重なる武田尾の桜山
信念の人・笹部新太郎と荘川桜
八重の彼岸桜に抱かれた海津、清水の共同墓地
桜の国・日本の染井吉野について
Ⅲ
昭和初期の神戸における青年団運動について(尾﨑耕司)
都市青年団の組織と機能
都市青年団の活動の展開
矛盾と転換
おわりに
A・B・ミットフォードと神戸事件 ―事件・ハラキリ・武士道(松村昌家)
兵庫(神戸)開港と「魔女の大釜」
明治新政府初の外交事件
〈ハラキリ〉立合いの記と『武士道』
あとがき
紹介媒体
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週刊読書人
2008年8月22日
河内厚郎
学術思想