内容

日本医史学という前人未踏の分野に挑み、疫病史とともに、日本医学史を体系化した博士の厖大な論著の中から、医史学関係の著作・伝記・考証類を全10巻に収めた。

目次

第1巻 東洋医学・医学分科史
第2巻 医術と医業
第3巻 医者の風俗・迷信
第4巻 疾病史・病志・療法の歴史
第5巻 民間薬
第6巻 医学論理学・典籍
第7巻 伝記(一)
第8巻 伝記(二)・西学東漸
第9巻 性慾の科学・人性論
第10巻 医史料・雑纂


▼▼以下詳細目次▼▼

第1巻 東洋医学・医学分科史
 Ⅰ
 支那医学思想史
 支那医学
 Ⅱ
 日本医学思想史
 日本医志
 日本仏教史の一面
 医術の発達
 Ⅲ
 日本外科史
 日本眼科略史
 日本小児科史
 日本に於ける耳鼻咽喉科学史
 Ⅳ
 内科史
 Ⅴ
 西洋医学と東洋医学
 新日本医学の建設

第2巻 医術と医業
 Ⅰ
 医術と宗教
 医術と宗教
 Ⅱ
 医術の史的考察
 医業に関する史談
 医術と医業
 医業の問題
 医業の本質
 Ⅲ
 医人の地位及び社会的関係
 医術過誤
 日本医師協会
 医業上の道義及び政策
 医師の権利及び義務
 医業の新形式
 Ⅳ
 独逸国に於ける非医医者の事を記す
 非医者撲滅策
 非医者問題
 Ⅴ
 パーゲル氏の「医人道義学」
 モル氏著『医人道義』
 医人の道義について
 Ⅵ
 名医叢談
 先哲叢談
 生祠義斎明神に就いて
 三省塚
 墨庵漫録
 Ⅶ
 医箴

第3巻 医者の風俗・迷信
 Ⅰ
 医者の風俗
 日本医家の服装の変遷
 医家廻診
 医の立科
 江戸時代の医者
 Ⅱ
 鬼貫は窮迫故の按摩に非ず
 其角句中の医学
 Ⅲ
 鬚髭
 喫煙
 海水浴
 妊娠及び娩産
 Ⅳ
 迷信の研究
 医術に関する迷信
 魔法的療法
 療病呪符其他に就て
 Ⅴ
 骨相と人相
 頭蓋と賢愚
 鼻の観相に就て
 Ⅵ
 記紀に見えたる霊魂の観念

第4巻 疾病史・病志・療法の歴史
 Ⅰ
 脚気病の歴史
 脚気の歴史補遺
 鼻病の歴史追加
 東亜黴毒の起原に就て
 梅毒の歴史
 黴毒の歴史
 黴毒史談
 黴毒の名義
 癩病の図
 奈良の古癩病院
 疫病の図
 『病の草子』に就て
 病草子
 疱瘡の話
 種痘術の祖の私考
 小児病の歴史
 小児伝染病史略
 史籍に見えたる疾病に就て
 流行病の略史
 新石器時代の結核
 疥癬虫
 「ペスト」病歴史の一節
 十八世紀に於ける欧洲の疾病につきて
 Ⅱ
 偉人研究
 偉人の体格
 肖像について
 Ⅲ
 新井白石先生の頭骨
 土井玄碩先生の頭骨
 Ⅳ
 源頼朝の死
 徳川家康の身体に就て
 偉人の病志
 儒者の病志
 馬琴の病志
 頼山陽の病志
 Ⅴ
 医学的に観たる杜翁
 ドストエウスキイの病気
 グラッペの病志
 モウパッサンの病志
 ショペンハウエルの病気
 ベートホーヴェンの耳病及び最後の疾病
 Ⅵ
 治療法の略史
 療法の歴史
 治療の知識及び方術の推移
 治療と理学と
 人工治癒法及其一、二の新式に就て
 麻酔法発明の略史
 顕微鏡の歴史に就て
 最古の手術の絵画
 灸法の西漸
 底野迦
 Ⅶ
 治療志料
 古代日本の食養に就て

第5巻 民間薬
 Ⅰ民間薬
 消化器病
 呼吸器病
 泌尿生殖器病
 神経系病
 雑病
 心臓病
 皮膚病
 中毒
 外科的病
 眼病
 耳病
 小児諸病
 婦人諸病
 Ⅱ西洋民間薬
 解題(富士川英郎)

第6巻 医学論理学・典籍
 Ⅰ
 医科論理学
 医史学の梗概
 医科統計学
 Ⅱ
 訳解 漫游雑記
 Ⅲ
 古医書に就いて
 金蘭方
 医心方
 書物の歴史
 本朝古医書考
 徳本翁十九方
 徳本十九方
 浪花名医の著述
 Ⅳ
 医史展覧会陳列品目録
 Ⅴ
 日本の医事を記録せる西洋の書類の目録
 医学雑誌の歴史
 独逸医事雑誌の発達

第7巻 伝記(一)
 Ⅰ
皇国医人伝
 Ⅱ
本朝医人伝
 Ⅲ
日本医人譜
 Ⅳ
西洋医家像伝

第8巻 伝記(二)・西学東漸
 Ⅰ
 芸備医人伝 第一輯
 芸備医人伝
 芸備医志
 三宅董庵先生年譜
 Ⅱ
 芸備医人伝
 芸備医学会四十年
 芸備医学会
 Ⅲ
 医史上の栄西禅師
 医家としての貝原益軒
 医学者としての貝原益軒
 後藤艮山先生
 吉益東洞先生を憶う
 吉益家の医説
 永富独嘯庵伝補遺
 温恭合田求吾先生
 洋学者としての青木昆陽先生
 前野蘭化先生
 高山日記抄
 杉田玄白
 杉田玄白先生贈位祝賀会開会の辞
 三浦梅園
 小野蘭山先生と医学館
 菅茶山先生の医説
 奈須柳村先生
 奈須流村に就て
 宇田川榕庵先生に就て
 箕作阮甫先生贈位奉告祭に於ける演説
 奇人篠野一方
 佐藤尚中先生
 相良知安先生
 野村雨壮先生
 Ⅳ
 日本の医事に干係せる西洋医家の事跡を記す
 扶歇蘭土学会百年祭
 西医略伝
 日本医学の発達に貢献せる西洋学者
 シーボルト断片
 ボードインがこと
 Ⅴ
 漢医方の発達
 日本に於ける医学の変遷と洋医学の濫觴
 南蛮流外科
 和蘭流外科
 蘭学の濫觴
 蘭学の創始
 蘭学創始の頃
 ハイステルと我邦の外科
 プレンク氏小伝
 プレンクと日本医学との関係
 明治以前の日本に於ける独逸医学
 子宮外妊娠
 明治初年の医学
 明治の医学発達史 総論

第9巻 性慾の科学・人性論
 Ⅰ
性慾の科学
性慾学の現状
性慾の科学
 Ⅱ
学齢児童の色情に就きて
色情の教育
性慾教育問題
性教育の方法
性慾教育の問題
 Ⅲ
性慾の問題
売笑問題
性慾と宗教
性交及び性病に関する古代の記録
 Ⅳ
人性論
人性の研究
 Ⅴ
長寿法
寿命の問題
医学上より見たる死
死の苦み

第10巻 医史料・雑纂
 Ⅰ
 木骨考
 Ⅱ
 医史資料
 Ⅲ
 世界最初の医家
 歴史地理的病理学
 名家の墳墓
 高野長英のこと
 東西類事談
 西洋聞見録
 菊芋の事
 Ⅳ
 私立奨進会の主義
 先哲祭
 芸備医事を発行する趣旨を述ぶ
 人性
 「法爾」趣旨
 日本医史学会創立趣意書
 飽薇
 養神協会綱領
 杏林温故会発会式祝辞
 Ⅴ
 石橋臥波著『鬼』序
 長尾藻城著『開業医生活の二十五年』序
 伊藤栄著『伊東玄朴伝』序
 高峰博著『夢学』序
 手島益雄著『愛知県医人伝』序
 玉井源作編著『芸備先哲伝』序
 山崎正董纂著『肥後医育史』序
 三宅克吉著『鶏肋集』序
 多賀庵風律著『かんこ鳥』序
 三宅克吉著『三宅西涯先生小伝』序
 川上為次郎著『歯科医学史』序
 廖温仁著『支那中世医学史』序
 荘司秋次郎訳述『死及び死後』序
 森潤三郎著『多紀氏の事蹟』序
 遠山諦観著『教行信証精解』序
 藤岡勝二著『方便語録』序
 廖温仁著『東洋脚気病研究』序
 大橋無価著『新輯医薬俚諺語彙』序
 Ⅵ
 ロムブローゾー
 加藤(弘之)老先生寿を祝す
 バース
 河内柳渓
 プッシュマン先生の訃
 三宅秀先生小伝
 パーゲル先生
 呉文聰氏
 呉博士「我が父を語る」の後に書す
 原田貞吉翁小伝
 メービウス氏
 我が見たる清沢師
 天野良太郎君
 故医学博士呉秀三君
 医史学者としての関場理堂博士
 故寿山尼子四郎君
 市川為次郎君
 五洋博士を憶う
 上杉謙吉君
 医学博士小川剣三郎君小伝
 ウォルトマン氏逝く
 故医学博士荘司秋次郎君小伝
 Ⅶ
 独嘯庵先生の墓
 京都通信
 広島通信
 旅行日記抄
 蘭東事始
 草鞋日記抄
 西航日記
 滞独日記
 Ⅷ
 書簡

 富士川游著作年譜
 富士川游年譜

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