日本医史学という前人未踏の分野に挑み、疫病史とともに、日本医学史を体系化した博士の厖大な論著の中から、医史学関係の著作・伝記・考証類を全10巻に収めた。
フジカワユウチョサクシュウ
富士川游著作集[新装版・全10巻]
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体裁A5判
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刊行年月2011年09月
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ISBN978-4-7842-1586-7
内容
目次
第1巻 東洋医学・医学分科史
第2巻 医術と医業
第3巻 医者の風俗・迷信
第4巻 疾病史・病志・療法の歴史
第5巻 民間薬
第6巻 医学論理学・典籍
第7巻 伝記(一)
第8巻 伝記(二)・西学東漸
第9巻 性慾の科学・人性論
第10巻 医史料・雑纂
▼▼以下詳細目次▼▼
第1巻 東洋医学・医学分科史
Ⅰ
支那医学思想史
支那医学
Ⅱ
日本医学思想史
日本医志
日本仏教史の一面
医術の発達
Ⅲ
日本外科史
日本眼科略史
日本小児科史
日本に於ける耳鼻咽喉科学史
Ⅳ
内科史
Ⅴ
西洋医学と東洋医学
新日本医学の建設
第2巻 医術と医業
Ⅰ
医術と宗教
医術と宗教
Ⅱ
医術の史的考察
医業に関する史談
医術と医業
医業の問題
医業の本質
Ⅲ
医人の地位及び社会的関係
医術過誤
日本医師協会
医業上の道義及び政策
医師の権利及び義務
医業の新形式
Ⅳ
独逸国に於ける非医医者の事を記す
非医者撲滅策
非医者問題
Ⅴ
パーゲル氏の「医人道義学」
モル氏著『医人道義』
医人の道義について
Ⅵ
名医叢談
先哲叢談
生祠義斎明神に就いて
三省塚
墨庵漫録
Ⅶ
医箴
第3巻 医者の風俗・迷信
Ⅰ
医者の風俗
日本医家の服装の変遷
医家廻診
医の立科
江戸時代の医者
Ⅱ
鬼貫は窮迫故の按摩に非ず
其角句中の医学
Ⅲ
鬚髭
喫煙
海水浴
妊娠及び娩産
Ⅳ
迷信の研究
医術に関する迷信
魔法的療法
療病呪符其他に就て
Ⅴ
骨相と人相
頭蓋と賢愚
鼻の観相に就て
Ⅵ
記紀に見えたる霊魂の観念
第4巻 疾病史・病志・療法の歴史
Ⅰ
脚気病の歴史
脚気の歴史補遺
鼻病の歴史追加
東亜黴毒の起原に就て
梅毒の歴史
黴毒の歴史
黴毒史談
黴毒の名義
癩病の図
奈良の古癩病院
疫病の図
『病の草子』に就て
病草子
疱瘡の話
種痘術の祖の私考
小児病の歴史
小児伝染病史略
史籍に見えたる疾病に就て
流行病の略史
新石器時代の結核
疥癬虫
「ペスト」病歴史の一節
十八世紀に於ける欧洲の疾病につきて
Ⅱ
偉人研究
偉人の体格
肖像について
Ⅲ
新井白石先生の頭骨
土井玄碩先生の頭骨
Ⅳ
源頼朝の死
徳川家康の身体に就て
偉人の病志
儒者の病志
馬琴の病志
頼山陽の病志
Ⅴ
医学的に観たる杜翁
ドストエウスキイの病気
グラッペの病志
モウパッサンの病志
ショペンハウエルの病気
ベートホーヴェンの耳病及び最後の疾病
Ⅵ
治療法の略史
療法の歴史
治療の知識及び方術の推移
治療と理学と
人工治癒法及其一、二の新式に就て
麻酔法発明の略史
顕微鏡の歴史に就て
最古の手術の絵画
灸法の西漸
底野迦
Ⅶ
治療志料
古代日本の食養に就て
第5巻 民間薬
Ⅰ民間薬
消化器病
呼吸器病
泌尿生殖器病
神経系病
雑病
心臓病
皮膚病
中毒
外科的病
眼病
耳病
小児諸病
婦人諸病
Ⅱ西洋民間薬
解題(富士川英郎)
第6巻 医学論理学・典籍
Ⅰ
医科論理学
医史学の梗概
医科統計学
Ⅱ
訳解 漫游雑記
Ⅲ
古医書に就いて
金蘭方
医心方
書物の歴史
本朝古医書考
徳本翁十九方
徳本十九方
浪花名医の著述
Ⅳ
医史展覧会陳列品目録
Ⅴ
日本の医事を記録せる西洋の書類の目録
医学雑誌の歴史
独逸医事雑誌の発達
第7巻 伝記(一)
Ⅰ
皇国医人伝
Ⅱ
本朝医人伝
Ⅲ
日本医人譜
Ⅳ
西洋医家像伝
第8巻 伝記(二)・西学東漸
Ⅰ
芸備医人伝 第一輯
芸備医人伝
芸備医志
三宅董庵先生年譜
Ⅱ
芸備医人伝
芸備医学会四十年
芸備医学会
Ⅲ
医史上の栄西禅師
医家としての貝原益軒
医学者としての貝原益軒
後藤艮山先生
吉益東洞先生を憶う
吉益家の医説
永富独嘯庵伝補遺
温恭合田求吾先生
洋学者としての青木昆陽先生
前野蘭化先生
高山日記抄
杉田玄白
杉田玄白先生贈位祝賀会開会の辞
三浦梅園
小野蘭山先生と医学館
菅茶山先生の医説
奈須柳村先生
奈須流村に就て
宇田川榕庵先生に就て
箕作阮甫先生贈位奉告祭に於ける演説
奇人篠野一方
佐藤尚中先生
相良知安先生
野村雨壮先生
Ⅳ
日本の医事に干係せる西洋医家の事跡を記す
扶歇蘭土学会百年祭
西医略伝
日本医学の発達に貢献せる西洋学者
シーボルト断片
ボードインがこと
Ⅴ
漢医方の発達
日本に於ける医学の変遷と洋医学の濫觴
南蛮流外科
和蘭流外科
蘭学の濫觴
蘭学の創始
蘭学創始の頃
ハイステルと我邦の外科
プレンク氏小伝
プレンクと日本医学との関係
明治以前の日本に於ける独逸医学
子宮外妊娠
明治初年の医学
明治の医学発達史 総論
第9巻 性慾の科学・人性論
Ⅰ
性慾の科学
性慾学の現状
性慾の科学
Ⅱ
学齢児童の色情に就きて
色情の教育
性慾教育問題
性教育の方法
性慾教育の問題
Ⅲ
性慾の問題
売笑問題
性慾と宗教
性交及び性病に関する古代の記録
Ⅳ
人性論
人性の研究
Ⅴ
長寿法
寿命の問題
医学上より見たる死
死の苦み
第10巻 医史料・雑纂
Ⅰ
木骨考
Ⅱ
医史資料
Ⅲ
世界最初の医家
歴史地理的病理学
名家の墳墓
高野長英のこと
東西類事談
西洋聞見録
菊芋の事
Ⅳ
私立奨進会の主義
先哲祭
芸備医事を発行する趣旨を述ぶ
人性
「法爾」趣旨
日本医史学会創立趣意書
飽薇
養神協会綱領
杏林温故会発会式祝辞
Ⅴ
石橋臥波著『鬼』序
長尾藻城著『開業医生活の二十五年』序
伊藤栄著『伊東玄朴伝』序
高峰博著『夢学』序
手島益雄著『愛知県医人伝』序
玉井源作編著『芸備先哲伝』序
山崎正董纂著『肥後医育史』序
三宅克吉著『鶏肋集』序
多賀庵風律著『かんこ鳥』序
三宅克吉著『三宅西涯先生小伝』序
川上為次郎著『歯科医学史』序
廖温仁著『支那中世医学史』序
荘司秋次郎訳述『死及び死後』序
森潤三郎著『多紀氏の事蹟』序
遠山諦観著『教行信証精解』序
藤岡勝二著『方便語録』序
廖温仁著『東洋脚気病研究』序
大橋無価著『新輯医薬俚諺語彙』序
Ⅵ
ロムブローゾー
加藤(弘之)老先生寿を祝す
バース
河内柳渓
プッシュマン先生の訃
三宅秀先生小伝
パーゲル先生
呉文聰氏
呉博士「我が父を語る」の後に書す
原田貞吉翁小伝
メービウス氏
我が見たる清沢師
天野良太郎君
故医学博士呉秀三君
医史学者としての関場理堂博士
故寿山尼子四郎君
市川為次郎君
五洋博士を憶う
上杉謙吉君
医学博士小川剣三郎君小伝
ウォルトマン氏逝く
故医学博士荘司秋次郎君小伝
Ⅶ
独嘯庵先生の墓
京都通信
広島通信
旅行日記抄
蘭東事始
草鞋日記抄
西航日記
滞独日記
Ⅷ
書簡
富士川游著作年譜
富士川游年譜