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日本中世政治文化論の射程
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体裁A5判上製函入・344頁
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刊行年月2012年05月
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ISBN978-4-7842-1620-8 C3021
著者・編者略歴
やまもと・たかし…1947年群馬県生.1971年東京教育大学文学部卒業.博士(文学).群馬県高校教諭,上越教育大学講師,筑波大学助教授を経て筑波大学人文社会系教授.2012年定年退職(3月31日).【主著】『荘園制の展開と地域社会』(刀水書房,1994)『新田義貞』(ミネルヴァ書房,2005)『東国における武士勢力の成立と展開』(思文閣出版,2012)
内容
筑波大学大学院にて24年間にわたり、中世東国社会史の諸問題に取り組んだ編者。その指導・学恩を受けた執筆者による、歴史学・思想史・民俗・生活史など、多岐にわたる研究成果を収録した論文集。
目次
はしがき 山本 隆志
第一部 政治制度と実効支配
武家政権と「唐船」―寺社造営料唐船から遣明船へ― 関 周一(つくば国際大学等非常勤講師)
初期足利政権と北野社―御師職を中心に― 山田 雄司(三重大学人文学部教授)
戦国期における足利将軍家元服儀礼の政治的背景 浜口 誠至(東京大学史料編纂所学術支援専門職員等)
観音寺所蔵「那須継図次第」について 阿部 能久(鎌倉市世界遺産登録推進担当学芸員)
前田家御寶塔 井上 智勝(埼玉大学教養学部准教授)
―上野国七日市藩の藩祖顕彰と幕藩領主の「大祖廟」―
下野国黒羽藩主大関家における「御朱印箱」の保存措置について 新井 敦史(大田原市黒羽芭蕉の館学芸員)
新田源氏言説の構造 山澤学(筑波大学人文社会系准教授)
―もう一人の猫絵の殿様・新田由良家を中心に―
第二部 政治権力と地域社会
荘園年中行事論ノート 苅米 一志(就実大学人文科学部教授)
鎌倉期武士社会における烏帽子親子関係 山野 龍太郎(専修大学附属高等学校非常勤講師)
中近世転換期における地方修験の存在形態 佐々木 倫朗(大正大学文学部歴史学科准教授)
―八槻別当を事例として―
会津田島にみる戦国期城下町の形成と市・宗教 須賀 忠芳(東洋大学国際地域学部准教授)
沼の生業の多様性と持続性 平野 哲也(栃木県立文書館指導主事)
―江戸時代の下野国越名沼を対象に―
第三部 民俗と宗教
宮座儀礼の歴史民俗学的比較研究の課題 薗部 寿樹(山形県立米沢女子短期大学教授)
―歩射儀礼を中心に―
親鸞の来迎観と呪術観 小山 聡子(二松学舎大学文学部准教授)
―覚信尼における親鸞の信仰の受容を通して―
『神道集』の歴史民俗 佐藤 喜久一郎(東京未来大学非常勤講師)
選択され、継承される生活用具の資料性 門口実代(三重県立博物館学芸員)
―離村時における当主の対応から―
あとがき 佐々木 倫朗
須賀 忠芳
執筆者一覧
紹介媒体
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『地方史研究』368号
2014年4月
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