内容

近世京都の雑色は、所司代・町奉行の下にあって、町代と並ぶ行政の支柱となった役人であったが、とくに警察権の行使にあたった点で注目される。上雑色・下雑色・見座・中座の組織をもち、悲田院年寄・穢多年寄を支配した。
本記録は上雑色五十嵐氏の諸記録と、下雑色小島氏の留書(日記)をおさめたもので、「雑色要録」の欠落部分をみたすとともに、牢屋敷における日常の生活・管理の様子を具体的にうかがうことのできる第一級の史料である。
待望の第三巻(最終刊)

目次

小島氏留書3(安政5年)

五十嵐氏記録
 洛中下賜銀并雑色参内供奉覚書
 雑色警固覚書
 知行米納庭帳
 雑色要録稿本
 金棒由緒并制禁覚書
 年貢米・地口米覚書
 刑法官勤書  ほか 

解題・索引

紹介媒体

  • 「解放新聞」

    1014年10月20日

    紹介

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